セットプランはある?

説明会の最後に質疑応答の時間が設けられた。記者から料金設定が他社と横並びであることを指摘されると「マルチキャリアサービスに対応したほか、複数回線割、家族割などを用意する。こうしたことで、充分に戦っていけると判断した」と回答。ちなみにシングルプランではauプランとドコモプランの値段を揃えることで、利用者にわかりやすくしたという。

同社では、ユーザーの声をサービスに活かすファンサイト「マイネ王」を運営(写真左)。7月には大阪に実店舗もオープンさせた(写真右)

従来のauプランでは、スマートフォンとのセットも提供してきた。今後のセットプランの提供予定について問われると「本日の発表会には間に合わなかったが、今後もセットプランを提供していきたい」と回答。メーカーと共同で開発するため時期の確約はできないとしつつ「年内には何らかのセットプランを公表できるのではないか」との見方を示した。

VoLTE対応は11月頃か

記者説明会の終了後、津田氏は囲み取材にも応じた。この料金設定で元がとれるのか、という記者の質問に津田氏は「キャンペーンに相当なコストを使う。競合さんがいるので、あれくらいやらないと厳しい」と回答。料金設定については「ずっと最安値をアピールしている会社さんもあるが、弊社はそこは目指していない。皆さんに充分に納得していただける料金でやっていく。お客様からも、品質の充実を求める声をたくさんいただいている。そこを意識して進めている」とした。

ドコモプランとauプランの棲み分けについて聞かれると「現時点で、個人的に使っていて実感するのは、auのネットワークはカバー範囲が広いということ。もう3G回線には戻れない、広いエリアでLTEが使えるサービスが良い、というお客様にはauプランがお薦め。一方で山間部、田舎で3Gになっても必ずインターネットに繋がるサービスが良い、というお客様にはドコモプランをお薦めする。迷われているお客様には、現時点では、そうお話していきたい」と説明した。

今日現在、auのVoLTE対応機種および2015年7月以降のauのタブレットは、mineoサービスに対応していない。これについて津田氏は「調整しているところで、11月には対応できそう。KDDIとスケジュール、契約などを詰めている段階で、見込みが立った。よく“やる気はあるのか”と言われるが、すごくある」と笑顔で回答。なおVoLTEを利用するにはSIMの差し替えが必要で、auの端末を使う場合はSIMロックの解除が必須になるという。ちなみにSIMロックの解除が申し込めるのは、端末の購入から180日後と決まっている。これについて「5月に発売された端末なら、11月に解除できる。11月にスタートさせれば、ちょうど間に合う」と説明している。

(記事提供: マイナビニュース・携帯ch)