まとめと考察
今回は、Skylakeの内部構造には触れず、あくまでアプリケーションレベルでの性能評価にとどめたが、なんというか非常に「微妙」な感じだ。各テストを通じて思うことは、ドライバが熟成不足っぽいということである。
筆者の推測だが、SkylakeについてはWindows 10の対応が最優先になっている気がする。なので、Windows 7で品質が低いというのは本来お門違いの可能性もあるのだが、そうは言ってももう少し何とかならないかという感じだ。
あと性能についても、確かに性能が改善しているところもあるのだが、一方であんまり改善されていないケースも目立っており、正直いってもう少し内部分析しないとこのあたりがわからない。現状ではやはりいろいろな意味で「微妙」ということになる。
特に内蔵グラフィックに関しては、Broadwell-HベースのCore i7-5775Cがあまりに圧倒的すぎて、Skylakeのメリットは余り感じられない。ただ5日にローンチされるのはデスクトップ向けのUnlock版なので、外部GPUカードを使う人が多いだろうから、深刻なデメリットとはいえないだろう。
この原稿は8月4日の朝8時に書いているのだが、実はいまだにIntelからは価格情報が伝わってこない。なのでSkylakeがお買い得かどうかは判断しようがないのだが、初期ロットに関してはそれほど供給量が無い、という話も耳にしているので、結構なご祝儀相場になる可能性もある。
おまけにマザーボードとメモリは購入し直しという訳で、高い買い物になるだろう。恐らくフルセットをそろえるのに5万円を切るのは難しく、下手をすると10万円コースもありうる。
そこまで払ってこの性能差というのはちょっと納得しにくい感じだ。取りあえず、相場も安定して、もう少し情報が出そろい、さらにはBIOSも安定したころに購入を考えるのが良いのではないかと思う。