10月から法人向け「Pepper」提供
折しも基調講演の開始と同時刻に販売を開始した、ソフトバンクロボティクスの感情認識ロボット「Pepper」。宮内氏は「前回に引き続き、今回も販売開始1分で予定数(1,000台)に達しました」と、まずは笑顔で報告した。そして、法人向けにも10月1日から「Pepper for Biz」の申し込み受付を開始すると紹介。
ではビジネスシーンにおいて、Pepperはどのように活用できるのだろうか。例えば小売店舗では、声かけで新商品のPR、タブレットを活用したイチオシ商品の紹介や、客の好みに合わせた商品の紹介もできる。また、アンケートを実施することで今後の販売や接客にも役立てられるとした。
Pepperに搭載されたカメラやセンサーを活用すれば、接客した回数、時間、客の年代や性別といったユーザー属性、接客に対して客が抱いた感情などのデータも収集可能。今後のセールストークに活かせるほか、売り場の改善にもつなげられると説明している。
受付業務、観光案内、介護などにも活用できると宮内氏。「Pepperが店員をつとめれば、人件費は月間5万円くらいに下げられる。残業させても法律にはひっかからない」と冗談で会場を笑わせつつ、「人が接客した場合、データは手で入力しなければならない。Pepperなら、全てのデータが自動的にクラウドに取り込まれる」とメリットを強調。「近い将来、接客の中心はロボットになり、人は付加価値の高い労働に専念できる。来年の夏頃には、ソフトバンクショップ、ワイモバイルショップの店員はPepperがつとめているのではないか」との見方を示した。