――ライブ感のある仕上がりですね。10年前の楽曲などを録り直してみて、新たに感じたことなどはありますか?
ゲームやアニメは、ある種のファンタジー、夢物語だったりするのですが、物語の中で生きている「命」だったり「定」が、毎曲入ってきていることに改めて気づかされました。
――この10年の中で印象に残っているエピソードがあればぜひ。
一番最初のことなんですが、僕、すごく失礼なことをしていたんですよ。初めにこのお話をいただいた時にお断りをしていたようで。それを僕は存じていなかったのですが、断られてもスタッフの方が諦めずに……今度はレーベルの方に直接連絡をいただいて、10年間続くご縁が始まっています。もし断られて制作サイドの方々が「もういいや」と諦められていたら、今はないでしょう。スタッフの方々が粘り強く、辛抱強く交渉を続けてくれたおかげなんです。
―― 一番始めに、オファーを受けた時の印象は覚えていますか?
正直、どんなゲームなのかわからなかったので、なんで僕なんだろう? という感じでした(笑)。後に知ったんですが、『戦国BASARA』シリーズの小林裕幸プロデューサーが「僕のファンだ」と公言していたことが、この縁のきっかけになったようで。本当にありがたく思っています。
――ちなみに、これまでの発売されてきた『戦国BASARA』シリーズのタイトルで最も印象に残っているものはどれでしょう?
やはり最新のものが一番印象に残っています。過去の作品もそれぞれ魅力がありますけどね。
――最新作といいますと、「HOT LIMIT」の衣装をベースにした、徳川家康専用の革命的な衣装が、ダウンロードコンテンツとして登場しますね。こちらも発表から話題になっています。
こうやって、他のコラボレーションがアイコンとして成立している作品として捉えていただけていることが光栄です。
――今回、ツアー中にシングルを発売されますが、これにも狙いがありますか?
ツアー中のシングル発売ではありますが、すでに発売しているアルバムからのシングルカットという形での発売なので、特別な感覚は持っていません。とはいえ、せっかくやるならば、こういう機会でしかできない特別なことやってみようと思って、「Re:boot」として特典CDの形になっています。ぜひ多くの方に聴いていただきたいですね。
T.M.Revolution(西川貴教)
1970年9月19日生まれ 滋賀県出身
1996年5月、西川貴教のソロプロジェクト「T.M.Revolution」としてシングル『独裁.monopolize.』でデビュー。「HIGH PRESSURE」「INVOKE」などの大ヒット曲とともに、ジャパニメーション・ファン層を中心に海外での評価も高く、2012年11月には「Anime Festival Asia Singapore 2012」のメインアクトとして招聘された。2013年にはT.M.Revolution×水樹奈々コラボレーションシングル「Preserved Roses」「革命デュアリズム」も話題となり「NHK紅白歌合戦」にも出演を果たした。
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