カプコンの人気アクションゲーム『戦国BASARA』シリーズの10周年記念作品となる、PlayStation3/4向けゲームソフト『戦国BASARA4 皇』が、7月23日に発売された。

『戦国BASARA4 皇』でテーマソングを担当したT.M.REVOLUTION 西川貴教

2005年のリリース以来、カプコンを代表するタイトルへと成長した本シリーズは、日本の戦国時代を舞台にしたスタイリッシュ英雄(HERO)アクションゲーム。その魅力は、ゲームのみならずアニメ、劇場版、舞台、各種グッズとコンテンツは瞬く間に拡大し、熱狂的なファンを生み出し続けている。

本作のオープニングテーマは、これまで『戦国BASARA』シリーズのテーマソングを歌い続けてきたT.M.REVOLUTION 西川貴教が担当。今回は、ゲーム中に西川の代表楽曲の一つでもある「HOT LIMIT」とのコラボ衣装が登場することも話題になっており、現実とゲームの世界を繋ぐ存在としてファンの期待を集めている。今回は、そんな彼が歌う「DOUBLE-DEAL」に込められた想いや長年支えてきた『戦国BASARA』シリーズについて、話を聞いた。

――「DOUBLE-DEAL」で『戦国BASARA』関連の楽曲としては10曲目、そしてシリーズも10周年を迎えたわけですが、「DOUBLE-DEAL」はどのような楽曲でしょうか。

今回、ゲーム内で新たに「ルーレット」というシステムが実装されているということもヒントになっています。生きていく中で必ず択一を迫られるわけですが、良い方と悪い方、どちらに転ぶかわかりませんが、どれを選んでも賭けだと思うんですよ。それは、自分と戦国を生き抜くキャラクターたちとの共通項になっていると感じたので、その気持ちを楽曲の方に落としこんでいきました。

――勝負に勝って生き残るというメッセージを感じる楽曲ですが、ゲームの製作陣から、何かリクエストや要望などはありましたか? また、ゲーム以外から何かインスピレーションを受けたことがあれば教えてください。

10年一緒にやっている『戦国BASARA』チームさんとの仕事だったので、自由にやらせていただきましたね。一つのテーマで10年間ともに作品を作り続けることも"賭け"に近いことだと思っています。

7月23日にPlayStation3/4向けに発売された『戦国BASARA4 皇』

――やはり"賭け"というのを強く意識されたのですね。

そうですね、常勝ではないにしても、1タイトルごとに引くことなく押してベットし続けた結果が、この10年に繋がったと思っています。僕としても次のタイトルを見据えてではなく「これしかないんだ、あとはもうないんだ」という気持ちでぶつかっています。

――今回の初回限定パッケージには「Re:boot」として、『戦国BASARA』関連楽曲を新たに再録したCDが付属しますね。

演奏も含めて、すべての楽曲を新録音しています。演奏をしているのは、今回のライブ・ツアーのバンドメンバーです。収録は、一か八かという緊張感を演奏から感じてもらいたいので、すべてのメンバーが集まって「いっせーのせ!」の一発録りなんですよ。