完成したケーブルは倉庫に貯めておくことはなく、工場から近くの港まで伸びるケーブル輸送路を使って、直接船に積み込む。基本的に、ケーブルのつくり置きはせず、出荷計画に基づき生産するという。OCCには2つの船着場があり、それが他社に対する優位性にもなっているという。

工場から港までの延びるケーブル輸送路

フランス国籍の海底ケーブル敷設船「RENE DESCARTES」。今回はこの船の内部も撮影した。「RENE DESCARTES」は2カ月かけ、8,000kmのケーブルを積み込むという

ケーブル輸送路は、そのまま船の内部まで続いている。

中継器も海底ケーブルに接続された状態で船に積み込まれる

ケーブルの積み込み作業の様子。ケーブルは船内のタンクに収納される(右下)

水中作業船。水深2,000m程度までは、このような水中作業船を使って、海の底を掘って地中に埋める。左はジェット水流で掘り、右は土を引き裂くように穴を掘る。いずれも3m程度まで掘れる。両船の使い分けは傾斜で、右の作業船は平坦用

海底ケーブル敷設作業の司令室。作業船は無人で、カメラ映像を見ながらここから遠隔で操作する

OCC 海底システム事業所全景

港からは先日、世界遺産に指定された八幡製鉄所が見える