チーズはアレンジのバリエーション無限大

さて、ここからは気になるパン以外も調理してみよう。まずは、SHB-712の目玉でもある「フレッシュチーズ」の調理だ。内釜に牛乳と生クリームを入れて「フレッシュチーズ」モードで加熱。加熱後にレモン汁を入れてかき混ぜたあと、塩で味を調整し、ザルで半日水気を切ればチーズの完成だ。いわゆるカッテージチーズのような味になる。トマトと和えてオリーブオイルと胡椒で味付けをすればカプレーゼ風に。パンに乗せてメープルシロップをかけても絶品の味だ。

カッテージチーズといえば鍋でも作れるイメージがある。そこで、同量の材料を用いて鍋でも作ってみたところ、SHB-712では半日でボール状に固まったチーズが、鍋で作ったものは2日たってもかためのマヨネーズ状のまま。とても「ナイフで切る」といったかたさにはならなかった。失敗しないようにチーズを作るという点では、SHB-712を使用したほうが安心かもしれない。

チーズの作り方は、「フレッシュチーズ」モードで加熱した牛乳とクリームにレモン汁と塩を入れ、ザルに入れて半日脱水させるというもの。手間と時間はかかるが、おいしいチーズができる。完成したチーズは好きな形に整える

左が鍋、右がSHB-712で作ったチーズ。同じ材料で作ったにもかかわらず、鍋で作ったチーズはペースト状で柔らかい。一方、SHB-712のチーズはクリームチーズほどのかたさがある

できあがったチーズはさっぱりした味なので、何にでも合う。オススメは、シンプルに塩コショウ、オリーブオイルを使って作るサラダ。また、チーズを乗せてメープルシロップをたっぷりかけた、甘いトーストも家族に好評だった

ヨーグルト専用容器に牛乳と、種となるヨーグルトを入れ、あとはSHB-712で発酵させるだけ

ヨーグルトは自分好みのかたさに調整

次に作ったのはヨーグルト。ヨーグルト作成には、ヨーグルト専用容器を使用する。容器内の線まで牛乳を入れ、さらに種となるヨーグルトを追加。いちいちはかりを使わなくて良いのはかなり手軽だ。使用する牛乳は400ml、ヨーグルトは70g。発酵時間は6時間から10時間の間で設定でき、時間を長くすればするほど、かたくて酸味の強いヨーグルトができあがる。

筆者はお通じのためにも機能性ヨーグルトを毎日食べている。ふだんから1個70g×4パックで160円くらいのものを購入しており、毎朝かかるコストは1人あたり40円。夫婦2人なら毎月約2,400円かかる計算だ。これを約1/3の値段の無調整牛乳を使って自分で作ってしまえば、かなりのコストダウンが期待できる。家計にやさしいうえ、酸味やかたさなど自分好みに調整できるのもうれしいポイントだ。

【左】70gの種ヨーグルトが6倍以上の量になるので、ちょっと高級なヨーグルトを使用して増やすのが楽しかった。【右】10時間発酵させると、スプーンですくった跡もしっかり残るしっかりめのヨーグルトになった。ドロッとした柔らかめのヨーグルトが好みなら、6時間程度で取り出してもいいだろう