テクニック#5「古い家電を買い替える」
家電は故障してから買い替える人が多い。しかし、家電リサイクル法の施工もあって、家電を捨てる際にもお金が掛かるケースがほとんどだ。パソコンは4~5年、テレビや掃除機、炊飯器は5~7年、洗濯機やレンジは8~10年、エアコンや冷蔵庫は10~12年が寿命の目安。リサイクルショップなどに売却したいなら、これらの年数が経つ前、故障どころか調子が悪くなる前に買い替えるのがコツだ。
森川家で自宅にあるそれぞれの製品を、2014年の人気モデルに買い替えた場合、各家電で節約できる電気代は、テレビ130円、レコーダー56円、ノートパソコン83円、エアコン561円、扇風機32円、洗濯乾燥機964円、掃除機14円、冷蔵庫330円、温水洗浄便座93円となる。オーブンレンジ、アイロン、食器洗い乾燥機は変わらず。炊飯器は逆に82円増加。合計2,181円の節電になる。
■8,585円 → 6,404円
■2,181円の節約!
※モデルとなる製品が初級~中級編、上級編テクニック#1~4と異なるため、通算は記載なし
テクニック#6「太陽光で自家発電」
上級編の最後に、太陽光発電による電気の自給自足について触れておこう。電気を作って使うので"節電"とは根本的に異なるのだが、電気代を浮かせるという意味で節電の範疇ととらえた。住宅用の太陽光発電システムを導入する際の初期費用は年々下がっており、現在は120~180万円程度が目安といわれる。
森川家では時間を掛けて検討し、思い切って導入。余剰電力買取制度によって得られる毎月15,000円、年間180,000円の売電収入(※)に、自治体からの補助金も加えると、9年で初期費用を回収できる予定だ。それ以降は毎月の家計に余剰収入が生じることになる。
なお、森川家のような持ち家であればその家の都合だけで導入を判断できるが、分譲・賃貸マンションやアパートでは、ベランダへのパネル設置も含め、大家や管理組合の判断なしには導入できないので注意してほしい。
※余剰電力買取制度では、契約年から10年間は電力の買取額が固定される(太陽光発電システムが10kWh以下の場合)。2015年度の1kWhあたりの調達価格は27~35円となっている。
上級編はここまで。次回は、節電のためなら多少の常識は気にしない、ちょっと大胆な人向けの[ドケチ編]を紹介しよう。