ベンチマークで性能を見る
前述の通り、ThinkPad X250は、開発コードネーム「Broadwell」と呼ばれる、第5世代のCoreプロセッサを搭載する。CTOによるオプションの選択肢が非常に広く、CPUはCore i3-5010U、Core-5-5200U、Core i7-5600Uの3種類、メモリは4GBと8GB、ストレージは128/256/512GBのSSD、500GBのHDD、500GB+8GBのHDDとSSDのハイブリッドドライブと豊富にそろえる。
さらに液晶ディスプレイはサイズこそ同じだが、1,366×768ドットのマルチタッチのあり/なし、1,920×1,080ドットのマルチタッチあり/なしなど5種類を用意し、予算や目的に合わせて細かくカスタマイズできる。
今回はCPUにIntel Core i7-5600U、メモリ8GB、500GB HDD、ディスプレイがマルチタッチ対応の12.5型ワイドフルHD(1,920×1,080ドット)という構成でベンチマークテストを行った。
本機で搭載されているCore i7-5600Uは、2コア4スレッドのCPU。動作クロックは2.6GHzで、TurboBoost時は最大3.2GHzまで上昇する。これでTDP15Wと非常に省電力なのが特徴だ。ストレージはHDDなので、SSDに比べると、転送速度がどうしても見劣りする。レスポンスの良さなどを求めるなら、直販モデルのカスタマイズからSSDを選択するのがいいだろう。
スペックをある程度紹介したところで、ベンチマークで性能をチェックしよう。使用したのは、総合ベンチマークソフト「PCMark 8」で、テストに用いたワークロードは「Home accelerated」と定番3Dベンチマークソフトの「3DMark」、ストレージのデータ転送速度を測る「CrystalDiskMark」の3種類。
PCMark 8では、2コアで2.6GHzの動作クロックのCPUとしては高いスコアだ。第5世代Coreプロセッサのパフォーマンスの良さが現れているのが分かる。ストレージをSSDに変更することで、もっとスコアは伸びるだろう。
3DMarkはCPU内蔵グラフィックとしては、それなりというスコア。もともとビジネス向けのマシンなので3D性能が求められることは少ないだろうが、負荷の低いゲームであればプレイできる性能は備えている。
CrystalDiskMarkは、HDDということもあり、低めの結果となっている。
また、PCMark 8でバッテリーテストも行ったが約3時間19分56秒となった。公表の最大約7.8時間より短い時間となっているが、PCMark 8のテストは負荷が大きいので、それが影響しているのかもしれない。画面の輝度調整やバッテリの設定などを見直すことで、実際はもっと長く駆動するだろう。
参考までに「WIN SCORE SHARE」にて確認したWindows エクスペリエンス インデックス スコアも掲載する。