Radeon 300シリーズが一挙に登場

AMDの新型GPU「Radeon R9/R7 300」シリーズが登場、同GPUを搭載するグラフィックスカードの発売が開始された。取材した金曜日の時点で、入荷が確認できたのはSAPPHIREとGIGABYTEの製品。両社ともに、上位GPU「R9 390X」から下位GPU「R7 360」まで、フルラインナップを揃えている。

SAPPHIREの製品

GIGABYTEの製品

今回、製品が登場したのは、R9 390X/390/380、R7 370/360といった5種類のGPU。ただし、これらのGPUはスペック上、従来の200番台のリネームといった感じで、GPUの性能はそれほど変わっていない。注目ポイントは、R9 390X/390の搭載メモリが、従来の2倍となる8GB GDDR5に強化されていることだろうか。

■SAPPHIRE
GPU 製品名 クロック 価格
R9 390X SA-R9390X-8GD5R01 OC(1055MHz) 72000円~74500円前後
R9 390 SA-R9390-8GD5NIT01 OC(1010MHz) 55000円前後
R9 380 SA-R9380-4GD5NIT01 OC(985MHz) 36000円前後
R9 380 SA-R9380-2GD5ITX01 OC(980MHz) 33500円前後
R7 370 SA-R7370-2GD5R01 OC(985MHz) 25500円前後
R7 360 SA-R7360-2GD5R01 OC(1060MHz) 18000円前後
GIGABYTE
GPU 製品名 クロック 価格
R9 390X GV-R939XG1 GAMING-8GD OC(1060MHz) 66000円前後
R9 390 GV-R939G1 GAMING-8GD OC(1025MHz) 50500円前後
R9 380 GV-R938G1 GAMING-4GD OC(990MHz) 35500円前後
R9 380 GV-R938WF2OC-2GD OC(980MHz) 32500円前後
R7 370 GV-R737WF2OC-2GD OC(1015MHz) 23500円前後
R7 360 GV-R736OC-2GD OC(1200MHz) 17500円前後

SAPPHIREの「SA-R9390X-8GD5R01」はトリプルファンを搭載する

GIGABYTEの「GV-R939XG1 GAMING-8GD」。こちらはデュアルファン

本命はやはり、初めて広帯域メモリ(HBM)を搭載する最上位GPU「R9 FURY X」であるが、ショップ側にはまだあまり情報が来ていないようで、入荷時期については未定。ただ、AMDは6月24日にR9 Fury Xの発売記念イベント「Feel, Fear, Fury」を実施する予定となっているので、恐らくそう遠くは無いはずだ。

・日本AMD、Radeon R9 Fury X発売記念イベントを秋葉原UDXで24日に開催
http://news.mynavi.jp/news/2015/06/18/694/

定番のTWIN FROZR V搭載モデルも

MSIの「GTX 980Ti GAMING 6G」は、同社オリジナルの「TWIN FROZR V」クーラーを搭載するGeForce GTX 980 Tiグラフィックスカード。コアクロックは1,000/1,075MHzから1,178/1,279MHzへと、大幅に引き上げられている。価格は106,000円前後。定番クーラー搭載の上、同GPU搭載モデルとしては安く、人気が出そうだ。

MSIの「GTX 980Ti GAMING 6G」。製品パッケージはいつも通り

TWIN FROZR Vクーラーを搭載。出力はDisplayPort×3、HDMI、DVI