重量はカタログ値で約1.34kgとなっている。実際に計測してみたところ1.335kgと、ほぼ公称値どおりだ。ACアダプタを含めたときの重さは1.597kgだった。
1.34kgの重量は、13.3型のモバイルノートPCとしては標準的な重さだ。数値だけ見ると、特別モビリティに優れているとは言いがたい。しかし「VAIO Z」は2-in-1タイプのノートPCである。液晶ディスプレイを取り外す「デタッチャブル型」ではなく、クラムシェル型からタブレット型へ変形する「コンバーチブル型」であることを考えれば、多少の重さや厚みは納得できる。その意味では、高いスペックと変形機構を持ちながら、よくこの中に収まったとも言える。
「VAIO Z」が2-in-1タイプであることには賛否両論があるかもしれないが、モバイル用途で考えると「案外アリではないか」と筆者は考えている。
たとえば移動中やちょっとした空き時間に作業する場合、タブレットモードならデジタイザースタイラスを使ったペン入力で立ちながらでもメモをとることができる。クラムシェルの状態ではマシンをどこかに設置する必要があり、立ちながらの操作はなかなか難しい。フットワークの軽さと生産性の高さをシーンに応じて切り替えられるという点で、2-in-1ノートPCはビジネスの現場で活躍するだろう。
大容量バッテリで長時間駆動が可能!
続いては、「VAIO Z」のバッテリ性能についてだ。「VAIO Z」では独自設計のバッテリユニットが使われており、バッテリシートを覆う外側のケースを省略することで、そのぶん容量を増やしている。これは他社ではなかなかできない独自のポイントだ。