ナビアプリ同士で対決! (往路)

OS標準の地図(iOSの「マップ」や「Googleマップ」)を除けば、スマートフォン向け無料カーナビの世界では、おそらく「Yahoo!カーナビ」が一番人気だろう。こちらもVICS情報に対応するなど、高機能なナビだ。対するナビローはどういった特徴があり、どの程度実用的なのだろうか。実際に平日の昼間、走行して試してみた。ちなみに、ここからは非常にローカルな地名や道路が多く登場するが、アプリの使用感は伝わるはずなので、ご容赦いただきたい。

200万ダウンロードを達成したという「Yahoo!カーナビ」

まずは目標の設定から。大通りから少し離れていて、適度に筆者の自宅から離れたところがいい。筆者は千葉県に住んでいるので、適当にお隣の埼玉県に何かいいものがないかと調べてみると、熊谷市に国宝の「歓喜院(かんぎいん)」という建物があることを知った。自宅から100km程度離れているので、ナビの実力を知るにもちょうどいいだろう。

まずはYahoo!カーナビに「歓喜院」と入力すると、トップヒットした。続いてナビローで「歓喜院」と入力すると……出ない。ほかの「歓喜院」は見つかるのだが、この名前では登録されていないらしい。寺社なので、上に何か付くのだろうか。

こちらはYahoo!カーナビ。一番上に表示されたのが偶然目的地だった。ほかの歓喜院に行きたい場合は逆に面倒か?

こっちは「ナビロー」。「歓喜院」っていっぱいあるんですね。しかし目的地だけは見つからない。なぜだ

仕方がないので住所で入力しようとするが、今度は「熊谷市妻沼」の「妻沼」が「つまぬま」でも「さいしょう」でも出てこない。ナビローの住所入力は都道府県名から順に下っていく選択式なのだが、こういうときに直接入力できないのは困る。うーん、きっと「妻」が女性に関する音の読みになっているのだろうが、こういう難読地名と選択式の相性は最悪だ。

困って一覧表示にしたら、最後の方にあった。マ行なので「めぬま」と読むらしい