テレビ離れが加速?
Neftlixの参入で、日本市場でもテレビの視聴者離れを懸念する声に対して大多氏は、「若者のテレビ離れを加速させる懸念は、もちろん社内的にも持っている人もいるし色んな意見もある」と認めつつ、「こういうことをやっていかないとさらに若者がテレビ離れする」と強調する。まずは「テレビ局が作った番組」に触れてもらうことで、番組の魅力を知ってもらうことが必要だと大多氏は言う。
「(地上波の)放送前に配信をやると(地上波の)テレビを観てもらえない」という考え方では「テレビは取り残されるという危機感がある」と大多氏。「リアルタイムのテレビ視聴に戻ってもらうのが一番」(同)ではあるものの、こうした配信に加えて若者向けの5分番組、15分番組といった、従来とは異なるコンテンツ作りができるように地力をあげていく必要があると訴える。
Netflixは、「グローバルの企業を目指している」(ピーターズ氏)会社であり、日本市場は規模としてもコンテンツ作成としても重要な市場と位置づけ、今後もローカルコンテンツの充実を図るとともに、そうしたコンテンツを世界に配信することも目指す。
利用料金についてピーターズ社長は、まだ「リサーチ中」と述べるにとどまり、サービス開始も今秋という以外「具体的な日程は決まっていない」としかコメントしていない。今回、国内での共同制作としてフジテレビを発表したが、それ以外にも同様の施策を行うかどうかについても明言はしなかった。