プレイリストが強みのAWA
次に、それぞれのサービスの特徴的な機能を見ていこう。まずAWAだが、「プレイリスト」が目玉機能となっている。ユーザーが自分で複数の曲からなるプレイリストを作成し公開できる。プレイリストには、タイトルや、説明文のほか、「Happy」、「Relax」、「Love」などのジャンルを設定可能で、プレイリストを検索する際にユーザーは自分の聴きたいジャンルを簡単に探せる。
また、こうしたプレイリストは、一般ユーザーが作成したものだけでなく、アーティストや音楽プロデューサーによるものも多数公開されており、プロが選ぶ楽曲を手軽に楽しめるのも大きな売りになっている。そのほか、独自開発したというリコメンド機能により、ユーザーの再生履歴や行動から楽曲を提案してくれる。
音楽を“LINE”できるLINE MUSIC
LINE MUSICの特徴的な機能といえば、やはり「LINE」との連携だろう。お気に入りの楽曲を1曲単位でスタンプのようにLINEの友人にシェアできるほか、作成したプレイリストのシェアも可能となっている。「ちょっとこれ聴いてみて」と、気軽に友人に楽曲をおすすめできるのは、LINEならではの機能だ。
そのほか、LINEの友人が聴いている曲をリスト表示する、「フレンズチョイス」機能も実装。友人の音楽嗜好がわかるのも、単に「音楽サービス」ではなく、「コミュニケーション」として利用してほしいというのがLINEの意向なのだろう。
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ここまで、楽曲数や料金プラン、独自機能を紹介してきたが、どちらが優れているというわけではない。使い勝手についても、AWAのUIは、非常に洗練されていてオシャレだし、LINE MUSICのUIは、LINEに近く親しみやすい。
さらに今後、AWAでは、今後FacebookやTwitterなどでプレイリストをシェアできる「シェア機能」やオフライン環境でも楽曲が聴ける「オフライン再生モード」などの実装を予定している。LINE MUSICもアップデートによる機能追加をしていくはずだ。せっかくどちらも無料でフル機能を試せるのだから、たくさん使ってどちらを利用するか見極めていくのがよさそうだ。