MS-PS01F vs MS-NH1、その性能を比較してみた
それではベンチマークテストで、MS-PS01FとMS-NH1の性能を比較していこう。計測に利用したのは、「Windowsエクスペリエンス インデックス スコア」「PCMark8」「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」の3点だ。
「Windowsエクスペリエンス インデックス スコア」に関しては、やはりプロセッサの最大クロックの違いがハッキリとわかる結果となった。MS-NH1の「4.9」に対し、MS-PS01Fは「5.9」と、大きな差を見せている。ことCPU性能については、確実な向上を体感できると思って間違いなさそうだ。グラフィックス2項目は逆に、スタンダードモデルであるMS-NH1のほうが高くなっている。実は、これはGPUクロックの動作設定の違いによるもので、MS-NH1は646MHz固定であるのに対し、MS-PS01Fは313~646MHzという可変クロックを採用しているのだ。CPUクロックが上がった分、負荷が低い場合にはGPUクロックを下げてマージンを取っておきたいのだろう。
ストレージの値は少々気になる結果が出ている。基本的に同じ容量のeMMCを採用しているのだが、試用機ではMS-PS01Fは製造元がKingston、MS-NH1はSamsungになっており、スコアにも誤差とはいえない差が表れてしまっている。なお、以前のレビューではHynix製だったと記憶している。
Windowsエクスペリエンス インデックス スコア | ||
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項目 | MS-PS01F | MS-NH1 |
プロセッサ | 5.9 | 4.9 |
メモリ | 5.5 | 5.5 |
グラフィックス | 4.0 | 4.1 |
ゲーム用グラフィックス | 3.9 | 4.1 |
プライマリディスク | 6.0 | 7.1 |
「PCMark8」の「Home conventional 3.0」の結果は以下の通り。Video Chat Encodingの大きな差のせいか総合スコアこそなかなかの差がついているものの、個別に見ていくと得意ジャンルが分かれていることに気づく。また前述したGPUクロックの動作設定の違いにより、Casual Gamingの値にも差が現れている。
「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」ではMS-PS01Fが力を見せた。いずれのグラフィックス設定・解像度においても高い処理能力を発揮し、低品質においては"やや重い"評価を実現、標準品質から"動作困難"をなくすことに成功している。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10 | ||||
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機種 | MS-PS01F | MS-NH1 | ||
設定 | スコア | 評価 | スコア | 評価 |
640×480【低品質】 | 2235 | やや重い | 1923 | 重い |
640×480【標準品質】 | 1836 | 重い | 1440 | 重い |
1280×720【低品質】 | 1305 | 重い | 1035 | 重い |
1280×720【標準品質】 | 1046 | 重い | 938 | 動作困難 |