タニタが同日に開催した製品発表会には、タニタ 代表取締役社長 谷田千里氏、タニタ 営業戦略本部 国際商品部 マネージャー 池田雅紀氏が登壇。そのほか、2010年にタニタ健康ダイエット大使に任命された松村邦洋さん、2015 タニタカバーモデルを務める西内ひろさんが登場した。
筋肉の質をはかる
はじめに谷田氏が登壇し、今回発表されたデュアルタイプの体組成計を紹介した。新モデルに採用されているデュアル式とは、2つの周波数で計測し、細胞レベルの情報を分析するというもので、医療現場で培ってきた技術を応用している。2014年5月に発売された従来モデル「RD-900」「RD-901」ですでに搭載されていた技術だが、今回新たに「筋質点数」という指標を導入。谷田氏は、これまで「量」を基準としてきたが、筋肉の「質」も電気的に評価することで、日本を健康にしていきたいと意気込みを語った。
続いて、池田氏が新製品の特徴について説明した。池田氏は、デュアル式を採用したことで、高精度な計測結果と筋質点数の導入という2つのメリットを得られたとする。
特に、今回発表された新モデル「RD-501」と「RD-902」「RD-903」から追加された指標「筋質点数」について詳細に説明した。タニタは筋力が「筋肉量」と「筋質」に関係することに着目。筋肉量だけでなく、質も高めることで筋力アップが期待できると考え、「RD-501」「RD-902」「RD-903」を開発した。
筋質点数とは、筋肉の状態を表す新しい指標となる。例えば、活動的なAさんと運動不足のBさんが同じ筋肉量の場合、筋線維が太くて密に存在しているAさんのほうが筋質点数が高く、筋線維が細くて少ないBさんのほうが筋質点数が低いという結果が出る。筋質点数は0~100点で表示、さらに「高い」「標準」「低い」の3段階で判定。性別と年齢によって、判定基準は異なる。池田氏は、筋肉量よりも変化が数値として現れやすい筋質点数を計測することで、筋トレなどのモチベーションが上がると話した。
ゲスト2人の筋質点数は?
発表会に登場したゲストの松村邦洋さんと西内ひろさんは、自身の筋質点数を明らかにしたうえで、日頃行っている運動などについてトークセッションを行った。
事前に計測したところ、松村さんの筋質点数は48点。これは40代男性の標準「49点」にあと一歩という点数だ。しかし、松村さんの筋肉量は40代男性の平均と比較すると多い。一方の西内さんの筋質点数はなんと92点。20代女性の標準は60~87点なので、高得点を達成しているといえる。西内さんの筋肉量は20代女性の平均レベル。すなわち、平均より筋肉量が多くても質が低い場合もあれば、筋肉量が少なくても質が高い場合もある。
松村さんは「他の人にはもっと点数が悪いだろうと思われていたみたいだけど、筋トレに励んでこれからは標準以上に得点を上げていきたい」と筋質点数のアップに意欲的だ。すでに高得点を獲得している西内さんは、体型維持のコツとして「私はとにかく動き回っています。むしろ動いていないほうがストレスになるので」と語った。