WOWOWプライムにて、6月13日(土)から毎週夜10時放送スタート(第1話無料放送)となる連続ドラマW「ふたがしら」。オノ・ナツメの同名コミックをもとに、松山ケンイチ&早乙女太一出演、日本映画界の新鋭・入江悠監督がメガホンをとる新感覚時代劇だ。
今回はその放送を記念し、「ふたがしら」の魅力を分析。さらに見どころのひとつである"男の友情"にまつわるアンケートを実施した。年齢や性別問わず、見る人の心を惹き付けてやまない、男たちの絆のドラマに迫る!
連続ドラマW「ふたがしら」はココが新しい!
・其ノ壱 盗賊一味の巧妙な駆け引きを描く痛快な物語
八王子の飛脚問屋で働く弁蔵と宗次。彼らの裏の顔は、悪人から汚い金を奪う盗賊団「赤目」一味だった。ある日、2人が敬愛する頭の辰五郎が彼らの手を取り、「一味のことをまかせる」と言って突然息を引き取ってしまう。
だが遺言状にはなぜか辰五郎の弟分・甚三郎に跡目を継がせると記されていた。納得いかない弁蔵と宗次は一味とたもとを分かち、「でっかいこと」を成し遂げるために旅に出る。
本作が"新感覚"と呼ばれる由縁は、画面の作りは伝統的な時代劇でありながら、人物描写やセリフ回しは現代劇風という世界観にある。若者が主人公という設定も、時代劇にしては珍しい。
粋なセリフ回しと痛快な作劇を得意とする劇団☆新感線の座付き作家、中島かずきが脚本を手掛けるだけあって、盗賊一味の男たちの巧妙な駆け引きと騙し合いがテンポよく描かれていく。
・其ノ弐 弁蔵と宗次の"バディ感"は現代劇のような面白さ
腕っ節が強く、血の気が多い弁蔵。一方、本当は熱いものを秘めているが表に出さず、常に冷静沈着な色男、宗次。
あまりにも真逆な性格のため、最初はいがみ合う2人だが、心の奥底では互いを認め、試練にぶち当たるたびに図らずも助け合う。あてもなく旅を続け、流されるように生きる青年たちの葛藤は、現代にも通じるテーマであり、若い世代の共感を呼ぶこと間違いなし。
"男同士の絆"を描いた映画には名作と呼ばれるものが多く、近年では、車いす生活を送る大富豪とスラム出身の黒人青年、境遇の異なる2人の交流を描く『最強のふたり』や、好敵手として競い合った伝説的ドライバーの友情物語『ラッシュ/プライドと友情』、変わり種だと、中年テディベアと大人になりきれない中年男性の友情を描いたコメディ『テッド』などが話題を集めた。
こうした映画のヒットから分かるのは、男の友情は"ドラマ"になるということ。実際、マイナビニュース会員の男子290人に実施した「男の友情」に関するアンケートでも、アツくてドラマチックなエピソードが揃った。
まず「男の友情を感じた相手とはどんな関係性ですか?」という質問には、「似た者同士で居心地がいい」関係がダントツの61.9%。弁蔵と宗次のような「対照的な性格で常に刺激し合える」関係が20%、「時には本気で喧嘩もできる」関係は13.3%となった。
次に「男の友情を感じる時はどんな時ですか?」と聞いたところ、「困ったときに親身になってくれる」(47.6%)が1位に。
「弱音を吐いたら、週末にわざわざ京都から東京まで会いに来て、勇気づけてくれました」(男性・47歳・事務系専門職)
「大きな失敗をした時に、こっちの気が済むまで話を聞いて笑い飛ばしてくれた」(男性・25歳・技術職)
「失恋して困っていた時、一緒に酒を飲みつつ朝までつき合ってくれた」(男性・43歳・技術職)
上記以外にも「朝まで飲みにつき合ってくれた」という回答はたくさん。お酒は、本音を語り合い、絆を確かめ合うのに最適なアイテムだ。
その一方で、
「落ち込んでいても、友達がいるだけでそのことを忘れられる」(男性・33歳・営業職)
「暗黙の了解」(男性・28歳・営業職)
「久しぶりに会ってもお互いのことを分かっている」(男性・38歳・技術職)
「彼女に振られたとき、そっとしておいてくれた」(男性・29歳・その他)
といった回答も。言葉を交わさずにお互いを理解し合えるのも、男の友情の特徴かもしれない。