iPad miniはどうなる?

売れ行き不信といえば、iPad miniはiPhone 6 Plusに食われるかたちで相当にダメージを受けているという。これは7~8インチクラスのAndroidタブレットでも同じことが言えるが、5~6インチ級のスマートフォンと本体サイズが近く、持ち歩くなら電話としても使える大型スマートフォンが、コンテンツ表示にこだわるならより大型のディスプレイを搭載した9~10インチ級タブレットが、というように、ユーザーが分散してしまっているらしい。

ニッチを狙ったつもりが他のニッチに食われる形となってしまっているiPad mini

最新のiPad mini 3ではTouch IDこそ搭載されたものの、消費電力や発熱の問題からか、A8プロセッサ化は見送られており、iPad Air 2と性能的な差が出てしまった(上に、iPad mini 2との差別化が進まなかった)のもマイナスだったと言わざるを得ない。

では、次のiPad miniはどうなるのか。A9が消費電力や発熱の低下を実現できれば次期iPadと並んでアップデートされるだろうが、それがうまくいかなかった場合の可能性としては、iPadとはアップデートサイクルを変えて、あえて手を入れずに次を待つパターンだ。アップデートは2年周期になるかもしれないが、すでに64bit化やTouch ID搭載も済ませており、機能としては十分最新OSを活用できる素地はあるため、カラーバリエーションの追加などでお茶を濁し、今併売されている旧モデルの代わりとして、低価格の入門機的な位置づけとして残す作戦だ。

そこまで卑下するほど売れていないという話もあるのだが、iPhone 6 Plusの登場で割りを食っているのも事実。なんらかの大胆なテコ入れ策が必要なのは間違いないだろう。