SiriもHandoff

最後に、SiriまでApple WatchからiPhoneへHandoffできるという話を紹介しよう。Apple Watch対応アプリについては、Apple WatchのSiriで起動することができる。Apple Watchに「メールを起動」というと、Apple Watch内のメールアプリが開く仕組みだ。

Siriを起動

「メールを起動」というとApple Watch内のメールアプリが開く

ここで、Apple Watchにまだ対応していないアプリの名前、例えば「iBooks」を起動させようとしてみる。「アイブックスを起動」と言えば良い。すると、Apple Watchの画面には次のように表示される。

「Apple Watchで"アイブックス"というAppが見つかりませんでした。HandoffでiPhoneに切り替えれば、そのAppを起動するか、App Storeで探すことができます」

Siriから返される返事

そこでiPhoneのロック画面を見てみると、左下にはSiriを示すマイクのアイコンが表示されており、これをスワイプするとSiriがApple Watchに対しての命令である「アイブックスを起動」を引き継いで処理し、すぐにiBooksのアプリが起動した。

iPhoneの画面左下にSiriのアイコンが

SiriアイコンをスワイプするとiPhoneのロック解除が求められる

ロック解除すると「iBooks」が起動

この連係がどこまで有用かはさておき、前述の「Apple Watchでアクティビティを生成する」ことには成功している。何より、とりあえず手元にあるデバイスのSiriに話しかけてみると、他のデバイスも活用して解決策を見つけ出す、という「融通」を感じるのだ。

今後、Handoffに対応するデバイスが増えて続けていくことになれば、こうした融通の幅が拡がっていくことになる。Siriは、その案内役としての役割を、今後になっていくことになるのではないだろうか。