全13チームが参加したピッチイベント。優秀チームに選ばれたのは以下の4チームだった。

コンセプト名 登壇者
非侵襲指先毛細血管観察による健康指標「VITAL BAROMETER」 あっと 代表取締役 武野 團氏
パーソナル香り空間を制御するWearable Aroma Shooter アロマジョイン 代表取締役 金 東※氏(※は火へんに上が日、下が立)
デーティングアプリであるTinderライクの物々交換アプリ「Bater」 Bater CEO 細川 亮氏
ハイクオリティなコンタクトデータであなたのビジネスを補強するアプリ Cofame Cofame 代表取締役 COO 野口 寛士氏

なお、聴講者が"良いスピーチ"に贈るオーディエンス賞には、「ベルシオン風車を活用し、無料Wi-Fiの電源基地局を設置します」というコンセプトを発表したGold Green Japan 代表取締役の佐々 寿一氏とCofameの野口氏が選ばれた。

非侵襲指先毛細血管観察による健康指標「VITAL BAROMETER」

指先の毛細血管の状態を把握することで、健康状態を把握しようというもの。現在は専用の機器が必要だが、ビジネスマッチングや資金調達などで臨床試験、技術開発を進め、スマートフォンなどにアタッチメントを取り付けるだけで毛細血管を撮影できるようにしたいと武野氏は意気込んでいた。

パーソナル香り空間を制御するWearable Aroma Shooter

情報通信研究機構(NICT)の研究員でもあった金氏は、在籍中から微細な香り成分を噴霧できる機器「Micro Aroma Shooter」を開発。現在、特定企業とともに、同デバイスをさらに進化させるための研究開発を行っているという。"パーソナル香り空間を制御"という言葉どおり、香り成分を一定空間に留めることで、香りのHMDのような、限定された空間での香りの再現を狙う。これにより、視覚や聴覚に続くさまざまな環境の香りを再現し、さらなる没入感を目指すのだという。

デーティングアプリであるTinderライクの物々交換アプリ「Bater」

Baterは、説明にもあるとおり、デーティングアプリ「Tinder」から着想を得て開発したもの。Tinderは、好みの外見の異性を「好き」「嫌い」で左右にフリックすることで、相手も自分と同様に「好き」を選んだ場合にマッチングしてくれるというもの。これと同様に、自分がいいと思ったモノと、他人が自分のモノに「いい」と評価してもらった場合に、物々交換をするという仕組みだ。

ベルシオン風車を活用し、無料Wi-Fiの電源基地局を設置

オーディエンス賞に選ばれた佐々 寿一氏の発表。風があまり吹いていない状況でも回る回転効率、発電効率の良いベルシオン風車を利用し、無料Wi-Fiを提供するというもの。電気料金などを気にする必要がないため、Wi-Fiスポットを提供しつつ、広告などに活用できるとしていた。

ハイクオリティなコンタクトデータであなたのビジネスを補強するアプリ Cofame

唯一、優秀賞とオーディエンス賞の両賞を獲得したCofameの野口氏。実際に、プレゼンの運びが優秀なだけでなく、米国進出準備も始めているなど、すでに大阪という枠を超えて世界を見据えていた。内容としては、さまざまなWebサービスのアカウント情報を集約し、コンタクト情報の共有がしやすくなるコンセプトで、CRMやMA、データ市場など、多彩なソリューション連携を検討している。

審査員らと受賞者たち