今後はさまざまなレシピを展開していきたい

BALMUDA The Toasterのデザインについて、寺尾氏は「モダンクラシック」という言葉を使って説明した。これまでのバルミューダ製品は、カッチリとした印象で清潔感のあるデザインを採用している。はじめ、BALMUDA The Toasterにもそういったデザインを採用しようとしたのだが、どうしても合わなかった。

そこで、「おいしいモノはどんなところから出てくるだろう?」と考え、思い至ったのは石窯だった。そのため、BALMUDA The Toasterは石窯の「ヨーロピアンでクラシックで重みがある感じ」(寺尾氏)を再現したデザインとなっている。

つまみもレトロなデザイン

寺尾氏は、今後の展開についても予告した。シェフや料理研究家などと提携して、BALMUDA The Toasterを使ったレシピをWebページ上で紹介する。BALMUDA The Toasterを使う楽しみや喜びをユーザーに味わってもらうためだ。製品発表と同時に、すでにいくつかのレシピが公開されているが、今後も追加していくとする。

「毎朝食べるパンがもっとおいしくなったら」という考えから誕生したBALMUDA The Toasterだが、これと同様に「毎朝飲むコーヒーがもっと香り高くなったら」「毎日食べるご飯がもっとおいしくなったら」「毎日使うレンジがもっと便利になったら」など、今後登場するかもしれない調理家電についても寺尾氏は言及。いくつかスタートしているプロジェクトもあるそうだ。

Webページ上でレシピを追加していく

毎朝のトーストが楽しみになる味

最後はデモの様子を写真といっしょに紹介しよう。いずれも味わうことができたので、その感想も記す。ちなみに、筆者のイチオシは「チーズトースト」である(「フランスパン」も捨てがたいが)。

一般的なトースターでただ食パンを焼いた場合は、バターやマーガリンを塗らないとボソボソしてしまうイメージだが、BALMUDA The Toasterで焼いたトーストは、外カリカリ、中ふわもち! これだけで十分おいしい。デモで使用した食パンは高級なバターなどを使用したものではなく、ごく普通の食パン

ただ食パンにとろけるチーズを乗せて焼くだけ。チーズが濃厚な味になっていて、とても驚いた。焦げ目も香ばしい

クロワッサンはバターの香りが復活し、中がふんわりしていた。一度冷めてしまっても、パン屋さんでの焼きたての味を再現できる

フランスパンは大きな塊ごと焼く。皮がパリっとしていて、中はもっちもち。塩気がほんのりしておいしい。「こんなフランスパン、食べたことない」というセリフが思わず口からもれ出た

5mlのかわいらしい計量カップが付属する。こういった小さなところのデザインにもこだわりを感じる