水も買えるApple Watch

サイズが大きくなったiPhoneをジャージのポケットに入れなくても良いなら、財布も持たずにジョギングに出かけたくなってくる。日本ではPASMOに対応するクレジットカード1枚だけをポケットに入れて出かけることもあったが、Apple Watchはさらにスマート。米国のみの対応となるが、Apple Payが利用できるからだ。Walgreens(薬局チェーン)やWhole Foods Market(スーパー)などの対応店舗あればiPhoneがなくても代金を支払える。

Apple Payを利用するには、iPhoneにクレジットカードがセットアップされていても、Apple Watchアプリ上から改めて、カードを登録する必要がある。そのカードに紐付くトークンを持つNFCデバイスを増やす形だ。登録が完了すれば、Apple Watchの電源ボタンをダブルクリックし、レジのカードリーダーにApple Watchを近づければ決済できる。

Apple Watch向けのApple Payのセットアップは、iPhone本体とは別に行う。Passbookアプリではなく、iPhoneのApple Watchアプリでカードを登録すると、Apple Watchだけで決済が可能となる

これで、iPhoneも財布も持たず、手ぶらで出かけても、ワークアウトの計測と音楽再生、そしてスーパーで買い物までできる。これは、現在では非常に貴重な「iPhoneを置いて出かける機会」の創出を意味しており、Apple Watchが長期的にもたらす変化の一端を垣間見た気分になる。