6Gb/sに対応したeSATAコネクタを備えるバックパネル

充実した内容のバックパネルI/Oは、2基の6Gb/s対応eSATAコネクタがめずらしい。この2基はいずれもバックパネルのMarvell製のコントローラで動作する。またPS/2ポートも備えているため、古い入力デバイスを使用している人もそのまま利用可能だ。

バックパネルには、USB2.0コネクタ×8、USB3.0コネクタ×2、PS/2ポート、eSATAコネクタ×2、ギガビットLAN、HDオーディオ、光音声出力を備える

2基の6Gb/s対応eSATAコネクタは、Marvellの88SE9172によってコントロールされている

ギガビットLANをコントロールするのは、オンボードLANの定番チップ「Realtek 8111G」

USB 3.0コントローラとして、別途VIA(VLI)のVL805を搭載している

なお、FXプロセッサは「A8-7850K」などのAPUプロセッサと違いGPUは内蔵されていないため、映像出力端子は備えていない。購入の際は、必ずグラフィックスカードを用意しよう。

マルチGPUに対応した拡張スロットとストレージ端子

拡張スロットの構成は、それぞれ2スロットのPCI-Express x16、PCI-Express x4(x16形状)、PCI-Express x1、そして1スロットのPCIとなる。2-waymまでのAMD CrossSFireX。NVIDIA SLIに対応しているため、マルチグラフィックス環境も実現できそうだ。ストレージ用の内部コネクタは、SATA 3.0が6ポート。マザーボードと水平に取り付けられているため、複数のGPUを利用しても邪魔になることはないだろう。

PCI-Express x16が2基、x4が2基、x1が2基、そしてPCIが1基という柔軟性が高い拡張スロット構成。マルチグラフィックスにも対応する

サウスブリッジにもしっかりとしたヒートシンクが取り付けられており、周辺にはギガバイトの信頼性の証ともいえる UEFI DualBIOSが確認できる。BIOS更新ミスやウイルス、不意の電源断などによってBIOSトラブルが起きた際に、このDualBIOSのありがたさを時間した人は多いはずだ。

PCI-Express x16が2基、x4が2基、x1が2基、そしてPCIが1基という柔軟性が高い拡張スロット構成。マルチグラフィックスにも対応する

最新の技術によって生まれ変わったSocket AM3+対応マザーボード

一世代前のモデル「GA-990FXA-UD3」が発売されたのは、Bulldozer発売前の2011年5月。だがSocket AM3+はいまだ現役だ。Socket AM4の登場も囁かれているものの、それは2016年以降の話だ。少なくとも今後1年ほどは、間違いなくAM3+は活躍を続けることになる。

チップセット同様、rev.1.0から4.1まで更新され、近年まれに見る長寿モデルとなった「GA-990FXA-UD3」。しかし、発売初期にSocket AM3+に購入したユーザーは、すでに4年もの間マザーボードを使用しているわけで、そろそろマザーボードに不調を感じてきたユーザーも少なくないはず。

時代は変わり、マザーボードを支える技術も変わっている。価格が下がって購入しやすくなったAMD環境構築にも、級環境のリプレースにも、「GA-990FXA-UD3 R5」は広く活躍してくれそうだ。