スペックはWindowsタブレット並み
PCとしてのスペックはそれほど高くない。CPUはIntel Atom Z3735F(4コア、1.33GHz)、メモリは2GB、ストレージは32GB eMMCを搭載となれば、Windowsタブレットに近い性能ということが想像できるだろう。
ストレージの空き容量は初期状態で約20GBだった。アプリをいくつかインストールすれば、すぐに心許なくなるのは目に見えているため、microSDXCカードによる容量アップが必須だろう。それでも足りないときは、USB経由でストレージを追加することになるが、USBポートは1基しかないので、USBハブも不可欠だ。ポータブルHDDなどを利用する場合は、セルフパワー式の製品またはセルフパワー式のUSBハブを用意したい。また、Wi-Fi(無線LAN)対応のストレージや、クラウドストレージをフル活用する手もある。
Windowsシステム評価ツールの結果は画面の通りだ(「WIN SCORE SHARE」を利用)。最高はプライマリディスクの5.9。グラフィックス関連のスコアが低めだ |
「CrystalDiskMark」の計測結果。4Kランダムのリード/ライトが遅いのはけっこう痛いが、使っていて大きなストレスは感じない |
Compute Stickを実際に使ってみたところ、インターネットのコンテンツや、YouTube、HuluなどのHD動画をスムースに楽しめた。リビングなどで手軽に使うPCとして、まったく問題ない性能だ。また、GoogleドキュメントなどのWebサービスを利用して記事を書いたり、スプレッドシートの操作にもストレスを感じることがなく、セカンドPCとして活躍できそう。消費電力が最大10Wに抑えられているので、常時起動してファイルサーバーとして使うのもありかもしれない。
省スペースで気軽に楽しめるCompute Stickの魅力
2万円前後という価格でWindows 8.1を搭載し、しかもリビングの大きなテレビでインターネットや動画などを手軽に楽しめるのが、Compute Stickの魅力だ。ただ、キーボードやマウスは自分で用意する必要がある。
冒頭で紹介したように、アイ・オー・データ機器では、Compute Stickと液晶ディスプレイや無線キーボード・マウスのセットモデルをラインナップしており、これらをチョイスするのもよいだろう。同種のスティック型コンピュータが各社から登場している中、すぐに使えるおすすめセットが充実しているのもポイントだ。