ムーミン公式ショップはどこだ!?

フィンランドといえば、サウナが有名。実はこのヴァンター国際空港内にもサウナがあるらしいのだが、そこで悠長に汗をかいている時間はさすがにない。とくれば、あとはムーミンくらいしかない。「くらい」だの「しかない」だのと書くのもいささか語弊があるが、やはりムーミンはフィンランドの偉大なコンテンツであることに間違いなく、ヴァンター空港内にもムーミンの公式ショップがある。……のだとか。

H氏「なんだか情報が頼りないなぁ。で、その公式ショップというのはどこにあるんですか?」

ターミナルマップも見たが、ムーミンオフィシャルショップの場所は分からなかった

当然ながら調べていないので、ドリンクコーナーの女性店員に聞いてみる。と、どうやらこの場所からは行き方が少々複雑らしい(後から考えると、この女性店員もあまりよく分かっていなかったフシがある)。

一度ゲートの外へ出て……などと彼女は言うが、我々はトランジットでここにいるに過ぎないのだ。仮にゲートの外へ出ること(入国)が叶ったとしても、そこからショップ探しや買い物をしたり、再び荷物検査に並んだりすることになると、その時間があるかどうかは甚だ怪しい。

H氏「やめましょう!」

即決である。さすがH氏、やはり「できる男」だった。万が一、乗り継ぎの便を逃すようなことがあれば、明日からのBASELWORLD取材に影響が出てしまうのだ。これは、編集者として冷静かつ適切な判断だろう。決して「店を探すのが面倒くさい」とか「ムーミンには特に読者需要を感じない」わけではない。……はず。

【左】ブランドショップやスーベニアショップが軒を連ねるエリア。【右】店頭に山積みのぬいぐるみ。前髪が黄色いのは「スノークのおじょうさん」。原作では「ノンノン」という名ではないのだ!

だが、記事を書く身である私としては、そうもいかないのだ。せっかくヘルシンキまで来たというのに、このままではトイレで爪先立ちした話で終わってしまう。しかも、きわめて個人的な話ではあるが、お土産にムーミングッズを買ってくると家内に話してしまったのだ。手ぶらで帰るわけにはいかないのである。

一般的なスーベニアショップならたくさんある。そこで今回は、大変申し訳ないが、それら店内の様子でフィンランドらしさを少しだけ味わっていただきたいと思う。

【左】「ちびのミイ」のバッグ。手作り感が可愛い。【右】こちらのトナカイはぬいぐるみとバッグを兼ねている

【左】あれ? カウチンセーターって、カナダの文化じゃなかったっけ。ちなみに値段は265ユーロ。日本円では約3万5,600円(執筆時レート)。【右】小さな子どもがいたら、こんな服を着せてみたい!

【左】そうそう、フィンランドといえばサンタクロースの国! まるで絵本から出てきたような楽しいディスプレイ。【右】これもサンタクロース?

【左】木のオモチャや食器も北欧らしいお土産だ。【右】免税店コーナー。さすがにこのあたりは人が多い

ハンドボール大のチュッパチャプスを発見!と思ったら、 中に普通サイズのチュッパチャプスがたくさん入っているそう。なぁんだ

件(くだん)のお土産には、Muurla Moomin(ムールラ ムーミン)のホウロウ引きのマグカップを購入。値段は15.9ユーロで、日本円に換算すると約2,130円(執筆時レート)。意外と高い!

【左】そそくさとマグカップを買う筆者をH氏が激写。【右】Muurla Moomin(ムールラ ムーミン)のマグカップ。細かく描き込まれたイラストがキレイ

ムーミンのほか、アクションパズルゲームの「Angry Birds」(アングリーバード)や、ファッションブランド「marimekko」(マリメッコ)もフィンランド生まれ。ヴァンター国際空港内には、どちらも公式ショップがある。……とネットで見た。相変わらず無責任な話だが、自分の目で見ていないので断言できないのだ。許してほしい。