「ツートップ戦略」からの乗り換えには最適
2年前、ドコモが「ツートップ戦略」と称してソニーモバイルの「Xperia A」とサムスンの「GALAXY S4」を戦略的に優先して販売していたころ、Xperia Aはメインストリーム向けとして、100万台以上と言われる販売実績を上げた。ちょうどその当時購入したユーザーの2年縛りが解ける時期でもあり、A4は買い替え需要を狙う重要なモデルになる。
もちろん、iPhoneを始めとする競合モデルへの乗り換えを考えるユーザーも多いだろうが、Xperiaシリーズのインターフェースや機能になれたユーザーにとっては、比較的低価格で性能が充実した後継機があれば、そちらを選びたいという心理も働くだろう。それだけに、A4には大きな責務が与えられているといってもいい。
ちなみにXperia A2というモデルも存在するが、これは名前こそAの後継だが、ハードウェア的には別なラインの製品で、ディスプレイサイズも一回り小さい4.3インチだった。A直系の後継機ということでは、今回のA4が初めてと言えるだろう。
Xperia Aと比較すると、さすがに2年の差は大きく、A4はCPUが1GHz速くなったほか、LTEも下り150Mbps、Wi-FiはIEEE 802.11acに対応。カメラの画素数もメイン側で約700万画素、インカメラ側で約190万画素向上している。特にカメラの性能向上は著しく、最大ISO感度がISO1600からISO12800へと大幅にアップしている。これだけ差が大きければ、ほとんどのユーザーは違いを強く実感できるはずだ。
実際に触ってみても、A4の処理速度は1世代前のフラッグシップであるZ3と同等であり、ゲームなどを含めて、処理速度で不満に思うことはほとんどないはずだ。
機種名 | Xperia A | Xperia A4 |
---|---|---|
OS | Android 4.1 | Android 5.0 |
サイズ(H×W×D) | 約131mm×約67mm×約10.5 | 約128×約66mm×9.1mm |
重量 | 約141g | 約129g |
連続待受時間 | 約420時間(3G)/約390時間(LTE) | 約760時間(3G)/約620時間(LTE) |
連続通話時間 | 約630分(3G) | 約700分(3G)/約990分(LTE) |
ディスプレイ | 4.6インチ(1,280×720ピクセル) | 4.6インチ(1,280×720ピクセル) |
CPU | APQ8064(クアッドコア、1.5GHz) | MSM8974AC(クアッドコア、2.5GHz) |
内蔵メモリ(RAM) | 2GB | 2GB |
ストレージ(ROM) | 32GB | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(64GB) | microSDXC(128GB) |
メインカメラ | 1,310万画素 | 2,070万画素 |
インカメラ | 31万画素 | 220万画素 |
4K撮影 | - | ○ |
ISO感度最大 | 1600 | 12800 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n | IEEE802.11a/b/g./n/ac |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 |
LTE通信速度(受信/送信) | 100Mbps/37.5Mbps | 150Mbps/50Mbps |
VoLTE | - | ○ |