スペック面はハイエンドゆずり
単なる小型スマホというわけではなく、スペック面に抜かりがない点もZ3 Compactの大きな魅力だ。2014-15年冬春モデルのXperiaシリーズでは、Z3がフラッグシップモデルとして位置付けられているが、Z3 Compactは廉価モデルではなく、Z3とほぼ同等の機能を詰め込み、コンパクトさを追求したモデルという位置づけとなっている。
事実、Z3 Compactの搭載CPUはZ3と同じ「Snapdragon 801(2.5GHz)」を採用。また、Xperia Zシリーズの大きな魅力であるカメラ機能も、リア、フロントともにZ3と全く同じ仕様となっている。優れた防水防塵性能、ハイレゾ音源再生機能、デジタルノイズキャンセリング機能の搭載などの機能面も同じだ。
本体サイズや重量以外の仕様面で異なる部分は、RAM容量がZ3の3GBに対して2GBと少ない点、内蔵バッテリ容量が2,600mAhとなる点、液晶サイズが4.6インチと小さく、液晶表示解像度がHD(720×1,280ドット)となる点、フルセグ/NOTTV受信非対応となる点など。
RAM容量とバッテリ容量が少ないのは、液晶の表示解像度がフルHDではなくHDとなっていることを考えるとまずまず妥当なところ。フルセグとNOTTV非対応という点は、やや残念に思うユーザーもいるかもしれないが、Xperiaシリーズにとって欠かせない機能ではなく、大きな問題ではないだろう。
Z3のように、様々な機能がフルに詰め込まれているわけではないので、Z3 Compactをフラッグシップスマホと呼ぶのはちょっと違うかもしれない。とはいえ、性能面やXperiaシリーズとして欠かせない機能はZ3と全く同じとなっており、使い勝手は遜色がない。そういった意味で、Z3 Compactはハイエンドゆずりの充実した性能と機能を詰め込んだコンパクトスマホと呼ぶのに相応しい製品と言っていいだろう。