iPhoneの一般的な設定も反映される

さて、InstagramやFlipboard、LINEなどのアプリを利用する際、気になるのは「どうやってログインするか」だ。特にLINEは、ログインしなければ使いようがないし、Instagramも自分の友人の写真を特定する方法はログインしてフォローしている相手を読み込まなければならない。

しかしApple Watchにはキーボードがないため、これまでのようなログインIDとパスワードの組み合わせを入力する方法は用意されていない。そうした心配がないように、iPhoneアプリでログインしていれば、Apple Watchでログイン操作をする必要はない。

またApple Watchの細かい設定には、iPhoneを利用する。これは現状、Apple Watchを利用していく上での1つのパターンになっている。冒頭で述べたように、はじめにペアリングをすれば、「カレンダー」や「メール」といった機能は自動的にApple Watchに反映される。

これに加えて、iPhoneとApple Watchで、挙動を合わせる機能もある。例えば、飛行機に乗る際に設定する「機内モード」や、着信や通知を制限する「おやすみモード」は、iPhone側で設定するとApple Watchでも同様のモードに切り替えることができる。特に便利なのがおやすみモード(着信と通知を知らせない機能)で、23時にONにして、6時にOFFにするといったiPhoneの設定も引き継がれる。

iPhoneの設定を反映している例。おやすみモードとメールの通知は、iPhoneで設定したものと同じ挙動をApple Watch上でも行うことができる

またメール着信時の通知や、電話帳の表示の仕方なども、時計向けにカスタマイズもできるが、そのままiPhoneの設定をApple Watchでも利用するというオプションが用意されている。

こうしたことから、ペアリングしてすぐに快適に使い始めることができ、設定の煩わしさから解放されているのだ。