そして3月21日朝、H氏と私は成田空港第2ターミナルにいた。私たちの手には、2枚の搭乗券が握られている。1枚は「成田 → ヘルシンキ(フィンランド)」、もう1枚は「ヘルシンキ → フランクフルト(ドイツ)」。
そう、これはヘルシンキでトランジットしてフランクフルトに向かうエアチケットなのだ。何のためにトランジットするかと言えば、もちろん、時計の時刻を合わせるためと、「何か面白いこと」をするためだ。成田からフランクフルトは直行便があるのに。ちなみに、今回の私たちのスケジュールは、以表の通り。ざっと10日間の世界一周の旅である。
■3月21日 |
---|
11:30発 新東京国際(成田)空港 |
15:00着 ヘルシンキ・ヴァンター国際空港(フィンランド) |
16:55発 ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 |
18:35着 フランクフルト国際空港(ドイツ) ※その後フランクフルト空港からICE(高速鉄道)でフライブルク・ブライスガウへ移動 |
■3月22~3月24日 |
BASELWORLD 2015取材 |
■3月25日 |
12:10発 フランクフルト国際空港 |
13:00着 ロンドン・ヒースロー空港(イギリス) |
■3月26日 |
13:15発 ロンドン・ヒースロー空港 |
17:15着 ジョン・F・ケネディ国際空港(アメリカ・ニューヨーク) |
■3月27日 |
17:45発 ジョン・F・ケネディ国際空港 |
21:26着 サンフランシスコ国際空港(アメリカ) |
■3月30日~3月31日 |
01:35発 サンフランシスコ国際空港 |
04:45着 東京国際(羽田)空港 |
スマホアプリで、EQB-510のワールドタイムをヘルシンキに設定
さて、まずは、成田空港でEDIFICE EQB-510の時刻合わせ。EQB-510はスマホ連携機能を持つEDIFICEの最新作。3月21日の時点では国内未発表だったが、海外では発表されていて、実はけっこう知られていた時計だ。前作「EQB-500」よりシンプルなダイヤルデザインとなったことで、ワールドタイムがいっそう見やすくなった。スマホアプリ「CASIO WATCH+」とのBluetooth接続も、より早く、安定しているように感じられる。
使い方を簡単に言うと、最初にスマホでCASIO WATCH+を起動する。画面上部に「時計を検出中」と表示されたら、EQB-510のBluetoothボタン(8時位置)を押す。すると、数秒でスマホとEQB-510がつながり、CASIO WATCH+アプリ上の表示が「CASIO EQB-510」に変わる。あとは、スマホの画面から操作するだけ。(※CASIO WATCH+のキャプチャー画面はイメージです。表示されている日時は、取材当時のものとは異なります。)
時計に接続すると、EQB-510専用画面に切り替わる。「ワールドタイム」をタップして… |
地図や履歴から「Helsinki」(ヘルシンキ)を選択。「設定を時計に送る」をタップすると、EQB-510のワールドタイムの針が回転して現地時刻を表示する |
もちろん、都市名で検索も可能だ |
今回は、ワールドタイム(3時位置のインダイヤル)をヘルシンキの現地時刻に合わせている。実際の操作と動作については動画をご覧頂きたい。なお、CASIO WATCH+はすべてのスマホで動作するわけではないので、EQBシリーズの購入を考えている人は、お使いのスマホが動作対象機種かどうかを確認しておこう。
【動画】CASIO EQB-510 時刻合わせ in 新東京国際空港 |
H氏「あぁ、ヘルシンキはまだ午前4時前ですよ。でも、着くのは夕方だもんなぁ。こうしてホームタイムとワールドタイムの時間差が分かると、どれだけ遠いかが実感できますね」
かくして、編集H氏と私、どちらかと言うとあまり面白くないタイプ(しかも、英語力は二人とも中学二年生程度)のオジサン二人による過酷なワールドツアーが始まったのである。
H氏「青木さん、時計の話はサブ企画だって言ったのに、すでに時刻合わせの話しかしてないじゃないですか」
だって、成田で字数が一杯になっちゃったんだもの(笑)。次回をお楽しみに!
H氏「無責任だなぁ!」