トップシェアとプラットフォーム化
出澤氏がサービスの運営方針として重要視しているのが、“トップシェア獲得”と“プラットフォーム化”の2点。同氏は「この業界では、2番手のサービスは過疎化してしまう。したがってトップシェアをとることが最重要となる。日本、台湾、タイではトップシェアを獲得できた。弊社ではトップシェアを獲得するためにローカライズを多面的に、徹底的にやっている」と説明する。
また出澤氏は、「LINEではスマートフォンの時代に合った新しいコンテンツ消費のあり方を追求し、世の中のトランザクション(商取引、売買など)をより便利にしていく」と説明。このため現在、ライフ領域やエンタメ領域においてサービスのプラットフォーム化を進めている。例えば、ライフ領域では「LINE Pay」「LINE TAXI」などを通じて、決済やコマースといった利用者の生活に身近なサービスで新たな価値観を提供する。エンタメ領域ではゲーム、マンガ、音楽といったコンテンツの提供に取り組んでいる。
出澤氏は、最後に「LINEは成功したサービスだと言われるが、グローバルでは競合するビッグプレイヤーがひしめく状況。これから、まだ大きな山に登らないといけない。ただスマートフォンの大きな変化期に、世界のフィールドで戦えるチケットを手に入れた、ということは非常に幸運なことだと考えている。これから新しい挑戦、発見の連続になるだろう。その先頭に立って道を切り開き、企業の想いを形にするのは、我々が誇るエンジニアたちにほかならない」と言葉に力を込めた。
(記事提供: AndroWire編集部)