シンプルなデザインで大人が持つのにふさわしい渋さを演出
ゲーミングノートPCとそれと同等の実力を持つ「MB-W810X-SH」との、一番の違いは外見だろう。ゲーミングノートPCは、ゲームの雰囲気を盛り上げるため、さまざまな飾り付けがなされていることが多い。ロゴやエンブレムをあしらい、キーボードなどいろいろなところが光ったりもする。それはゲームユーザーにとっては楽しい演出だが、家族で共有したり、仕事などゲーム以外にも使ったりするユーザーにとっては少々気恥ずかしいものだ。
その点、「MB-W810X-SH」の見た目は実にシンプルでスタイリッシュ。トップカバーに斜めの筋が刻まれていたり、手前側の角が角張った形に削られているのは、少しゲーミングノートPC風の気配がある。しかし、ロゴはマウスコンピューターのもの1つだけだし、色合いも落ち着いたマットブラック。派手過ぎず、少しだけ個性のある大人のためのデザインとなっている。
本体サイズはW413×D285×H31.9mm(折り畳み時)で、重量が約2.9kg。17.3型ディスプレイ搭載モデルとしては一般的なサイズといえるだろう。モバイルノートではないので長時間の移動は厳しいが、ディスプレイを畳めばすっきりと収納でき、屋内で持ち運ぶ程度なら不自由はない。普段は自室で趣味に使い、ときどきリビングで家族と利用する。あるいは仕事中に会議室に持って行くといった使い方にも十分対応可能だ。
ゲーマーでも自室にこもってプレイするばかりでなく、たまには移動して楽しみたいという人や、ゲームだけでなくいろいろな用途で使いたい人にとって、「MB-W810X-SH」は最適な選択となる。
充実のインタフェース群で使い勝手も良し!!
キーボードはテンキー付きのアイソレーションタイプ、タッチパッドは左右のボタンが独立したものを採用している。キーボードをよく見ると、ゲームに使われることの多い[A][S][D][W]キーに矢印マークがプリントされているなど、さりげないゲーミングPC仕様の部分も。キーピッチは約19mmで、キーストロークは約2mm。タッチは軽いがしっかりと押し込んだ手応えがあり、それが心地よい。暗くなるとバックライトが点灯され、部屋を暗くし雰囲気を出してゲームをしたい場合などに便利だ。
インタフェースは充実している。本体右側面に有線LANポート、RGBポート、USB 3.0ポート×1、マルチカードリーダーを配置。左側面にはUSB 3.0ポート×2、S/PDIF出力端子、マイク端子、ヘッドフォン端子、光学ドライブがある。
背面となるヒンジ側には、USB 3.0ポート×1、HDMIポート、miniDisplay Port、電源コネクタがある。常時接続する機器や外部ディスプレイなどをここへ接続すれば、利用中にコードが邪魔になることはないだろう。通気口もヒンジ側にあるので、使用中に風が手に当たってうっとうしいこともない。
本体右側面に有線LANポート、RGBポート、USB 3.0ポート×1、マルチカードリーダーがある |
左側面にはUSB 3.0ポート×2、S/PDIF出力端子、マイク端子、ヘッドフォン端子、光学ドライブを装備 |
ディスプレイは17.3型で、タッチ操作には対応しない。表面に光沢のないノングレアタイプを採用しているおかげで、長時間の利用でも反射がなく目が疲れにくい。解像度は1920×1080のフルHDだ。大きな画面でゲームや映像鑑賞を楽しみやすいのはもちろん、複数のウィンドウを開いての作業もしやすい。
最新GPU・GeForce GTX 960Mを搭載し、長期間に渡って使える高性能モデル
最近ではノートPCがかなり安くなってきている中、今回試用している「MB-W810X-SH」は169,800円(税別)が基本価格となっており、特別に安いわけではない。しかし、トータルで考えれば"お得"なマシンともいえる。
まず、インテルCore i7-4720HQに16GBの大容量メモリという構成は、ゲームをメイン用途としないユーザーにとっては少々オーバースペックと感じるほど。さらにNVIDIA GeForce GTX 960Mという、2015年3月に発表されたばかりの最新GPUも装備。これはノートPC向けのゲーム用途GPUとしては最上位クラスであり、Maxwellアーキテクチャを搭載し高効率化を図ることで、ハイパフォーマンスと省電力を両立している。
現状、一般的なユーザーがこの構成で不自由を感じることはないだろう。SSD+大容量HDDというデュアルストレージ構成のおかげで、Windowsや各種アプリケーションの起動、データの読み出しなどで鈍さを感じることはなく、当面データの保存容量が不足することもない。そして、この「何も困らない」という状況は長く継続することが予想できる。
「MB-W810X-SH」なら、新しく登場したOSやOffice、ゲームが要求するスペックにも長期間対応し続けられるはずだ。つまり、長持ちする。安価なモデルを購入してストレスを感じながら作業をしたり、すぐに買い替えが必要になるのに比べれば、はるかに"お得"といえるだろう。
しかもマウスコンピューターの場合は、購入時にカスタマイズができる。Officeの有無やストレージの容量を変更したり、外付けのHDDや地デジチューナー、大型ディスプレイなど周辺機器を同時に購入することも可能だ。また、サポート内容も変更できる。標準では1年間のセンドバック修理だが、最大で3年間まで期間を延長したうえでピックアップ修理にも対応。初期設定を行なってくれる出張サービスもあるので、購入時にはこれらをうまく活用してほしい。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | MB-W810X-SH |
ディスプレイ | 17.3型フルHDノングレア液晶(1920×1080) |
CPU | インテルCore i7-4720HQ |
メモリ | 16GB PC3-12800 DDR3L SO-DIMM |
M.2 SSD | 256GB Samsung SM951シリーズ(M.2規格/PCI Express x4接続) |
HDD | 2TB SerialATAII |
チップセット | モバイル インテル HM87 Express |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 960M |
OS | Windows 8.1 Update 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN |
インタフェース | USB 3.0×4(左側面×2、右側面×1、背面×1) |
サイズ | W413×D285×H31.9mm(折り畳み時) |
重量 | 約2.9kg |
バッテリー駆動時間 | 約4時間 |
価格 | 169,800円(税別) |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2015/4/24(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。