内部はかなりアップデート

内部スペックに目を向けてみると、CPUはクアルコムのSnapdragon 810を採用。Snapdragon 810は、2.0GHz+1.5GHzの4コア-4コア切り替え型で、単純なクロック数だけで言えばZ3(2.5GHz)より遅くなっているが、コア自体が新設計となっており、全体的な処理能力はZ3と同等以上を確保していると思われる。軽く触ってみた範囲では、操作感は軽快でアプリの起動速度なども速く、フラッグシップにふさわしい処理速度と感じられた。

通信機能を見ると、4G LTEカテゴリー6対応により、下り225Mbpsの通信に対応するという。現時点ではNTTドコモとauがそれぞれカテゴリー6のサービスを提供しており、一足先に登場した「Galaxy S6」に続いて、国内2機種目のカテゴリー6対応スマートフォンとなる。

Wi-Fiは、Z3同様IEEE802.11ac準拠だが、MIMO対応になっている。アンテナ数は公表されていないが、サイズ的に見て2x2 MIMOだと推測される。2x2になったからといって通信速度が2倍になるわけではないが、通信距離や感度を含めた全体的な通信パフォーマンスは向上するだろう。

外観の変更の少なさに対し、内部的にはきちんと1世代分刷新されており、これなら数字が1つ上がるだけの価値はあったという感じだろうか。それだけに外観でももう少し目立った変更があればと惜しまれてならない。