沢山の人がワクワクしてくれたら嬉しい
この企画展を手掛けたチームラボは、これまでにも東京駅の商業施設「KITTE」や東京都現代美術館、米ニューヨークPace Galleryなどで、デジタルとアートを組み合わせた作品を発表している。今回は、チームラボが、これまで発表してきたアート作品と子供向けの知育展示を一度に体験できるものだ。
展示を案内したチームラボ ブランドディレクターの工藤岳氏は、「この企画展では、伝えたいことが2つある」と話す。ひとつは、「踊る! アート展」のコンセプト、「デジタルでどんなことができるのか」。そしてもう一つは「学ぶ! 未来の遊園地」のコンセプト、「共創」である。
特に「共創」については、チームラボ自体がプログラマやエンジニア、グラフィックデザイナー、建築家などで構成される400名ほどの団体で、工藤氏自身も「いろいろな人と関わって刺激を受けている」と強調。誰かと作りあげることの喜びや協力感、達成感などを、この展示で伝えたいとした。
また、この企画展が写真・動画の撮影が自由であることもポイント。本企画は作品の視点と観客の視点が重複する、体感できるアートであるため、撮影した場合でも「実際に行ってみないと伝わらない」状態になっているという。「写真や映像では伝わらない。作品を誰と見るやどう感じるかといった『体験』が大事」と工藤氏は語る。
「この企画展で50万人の入場者を迎えたい。沢山の人がワクワクしてくれたら嬉しい。また今回のような取り組みを続けることができれば、この企画展は成功といえると思う」(工藤氏)。