誰もが3Dプリントを楽しめる時代に
続いてXYZプリンティングジャパンのゼネラルマネージャーを務める吉井宏之氏が登壇し、新製品「ダヴィンチ Jr. 1.0」の特長を紹介した。
吉井氏によれば、同製品は既発売の「ダヴィンチ」の性能を引き継ぎながら、「3Dプリンタを誰もが簡単に楽しめる」をコンセプトに、より小型軽量・低価格を実現したとのこと。
また、製品の位置づけとしては「ダヴィンチ」シリーズよりも下の入門機となるが、積層ピッチが「ダヴィンチ」と同等の0.1~0.4mmで、出力サイズも各辺15cmという比較的大きな出力が可能になっている特徴などを説明した。
なお「ダヴィンチ Jr. 1.0」には、新しいオープンリールタイプの専用フィラメントが用意されるが、NFCを利用して本体側でフィラメントの種類や残量を管理することが可能。さらに、このフィラメントを使うことで、各積層間のずれが小さくなめらかな表面を持った造形物の作成ができるという。
ちなみに、専用フィラメントはトウモロコシがベースの地球に優しいPLA(ポリ乳酸)樹脂でできており、地中で二酸化炭素と水に分解される。しかも融点が低くヒーターが不要なため、これまでの「ダヴィンチ」シリーズと比較して最大70%の消費電力をセーブできるそうで、吉井氏は"地球に優しい"製品であることをアピールした。