寒かった冬も終わり、進学や転勤、結婚によって、この春から新たな生活をはじめる方も多いはず。そんな新生活にあわせて、ユニットコムからノートPC「15H7120-i5-NEM」が発売された。ラップトップPCとして使い勝手の良い15.6型を採用しており、据え置きで使用しつつ、必要な時には持ち運ぶという使い方に適している。税込み価格も10万円程に抑えられており、購入しやすい。今回はこの15H7120-i5-NEMについて詳しく紹介していこう。

ユニットコムのフルHD液晶パネルを採用した15.6型ノートPC「15H7120-i5-NEM」

なお本機種には、即納モデルとなる15H7120-i5-NEMのほかに、BTOカスタマイズが行える機種も用意されている。Windows 8.1 Updateをプリインストールした「15H7120-i5-NEB [Windows 8.1 Update]」、Windows 7 Home Premiumをプリインストールした「15H7120-i5-NEB [Windows 7 Home Premium]」が該当モデルだ。カスタマイズ範囲については、次ページで詳しく触れていこう。

「GeForce 940M」と「HD Graphics 4600」により省電力と性能を両立

今回試した即納モデル15H7120-i5-NEMは、ビジネスでもプライベートでも使いやすい15.6型のノートPCだ。フルHD(1920×1080)のノングレア液晶パネルを採用しており、設定次第でデスクトップを広く使うことも、文字を読みやすくすることもできる。CPUは2コア4スレッドのIntel「Core i5-4210M」となり、動作クロックは2.6GHz。CPUの発熱に余裕がある場合は、ターボ・ブーストによって最大3.2GHzまで上昇する。

さらに、3Dグラフィックス機能として、NVIDIAのMaxwellコア「GeForce 940M」を搭載していることも特徴。3D処理の負荷が低い場合には、CPU内蔵グラフィックス機能であるIntel「HD Graphics 4600」を動作させることで消費電力を抑え、負荷が高くなると「GeForce 940M」が高速に処理を行う形となる。

CPU-Zで確認したIntel Core i5-4210M。ターボ・ブースト機能によって動作クロックが最大3.2GHz付近まで上昇する

GPU-ZからみたNVIDIA GeForce 940M。負荷に応じてCPU内蔵グラフィックスと切り替わりながら動作する

15.6型の筐体に可能な限り多くのインタフェースを搭載

続いて15H7120-i5-NEMのディテールに迫っていこう。筐体は樹脂製となっており、外形寸法はW374mm×D252mm×H14~31.4mm、重量はバッテリー込みで約2.5Kg。天板の色調はガンメタルグレイで、ヘアライン風の加工が施されている。底面はシンプルなブラックだ。

インタフェースは左右側面それぞれに配置されており、背面にはコネクタ類は存在しない。左側面に電源コネクタ、VGA端子、ギガビットLAN端子、e-SATA/USB兼用端子、HDMI端子、USB 3.0×1、右側面にケンジントンポート、USB 3.0×1、USB 2.0×1、ヘッドフォン出力、マイク入力となる。サイズに対してかなり多くの端子が用意されているのが印象的だ。USB 3.0端子が左右それぞれ一基ずつ利用できるため、環境に応じた周辺機器の設置が可能だろう。

また、気付きにくいが、本体左手前のLEDインジケータの下部にはSD/MMC/メモリースティックカードリーダーが用意されている。液晶ディスプレイの上部中央付近には200万画素のWebカメラも搭載しているため、すぐにビデオチャットなどを楽しむことも可能だ。

ガンメタルグレイカラーを採用した天板。樹脂製だが、金属のヘアライン風の加工が施されており、指紋が目立たず滑りにくい

本体底面はブラック一色。手前側左右に見える小さな2つのホール内部にはステレオスピーカーが内蔵されている

左側面には電源コネクタ、VGA端子、ギガビットLAN端子、e-SATA/USB兼用端子、HDMI端子、USB 3.0×1を搭載

右側面はケンジントンポート、USB 3.0×1、USB 2.0×1、ヘッドフォン出力、マイク入力。またDVDスーパーマルチドライブを内蔵している

本体左手前のLEDインジケータの下に、SD/MMC/MSカードリーダーを搭載。デジカメの写真データ取り込みなどに活躍するだろう

液晶ディスプレイ上部には、200万画素のWebカメラを搭載。マイクも内蔵しているため、すぐにでもビデオチャットが行える

テンキーを備えつつも、無理のないキーボード配列

キーボードは近年のノートPCの定番となってきたアイソレーションタイプを採用。15.6型というサイズを活かし、テンキーも備えられている。カーソルキーやInsert/Deleteなどの機能キー周辺こそまとめられてしまっているものの、キー配列に変則的な箇所は少なく、特に違和感なく文字入力が可能だろう。タッチパッドは周辺加工などは施されていないものの、左右ボタンは独立しているため、確実な操作が行えそうだ。電源ボタンはキーボード右上に配置されており、電源投入時には青く光る。バッテリーには容量4400mAhのものが採用されており、公称持続時間は約3時間24分。ACアダプタは19V/4.74A、90W仕様となっている。

アイソレーションタイプが採用されたキーボード全体の様子。連続した数値入力時に便利なテンキーを備えている

タッチパッドはシンプルな構成だが、左右ボタンが独立しているため、確実な操作が行えそうだ

キーボード左側の様子。Fnキーが追加されているほかは一般的な配列で、キーの誤入力の心配はなさそうだ

キーボード右側の様子。テンキーによってInsert/Deleteなどが上部に追いやられているが、ノートPCではそれほど珍しくない構成だ

バッテリーは取り外しが可能なタイプを採用しており、容量は4400mAh。ACアダプタのコンセント側コネクタはメガネ3Pタイプだ

次ページでは、実際に使用されているパーツを確認しつつ、BTOカスタマイズ範囲を探っていこう。