「Evernote Scannable」と比較すると?

ノートアプリと連動できるスキャンアプリとして「Office Lens」と「Evernote Scannable」がどう違うのか気になるところだろう。このあたりどちらも一長一短がある。

まず、「Evernote Scannable」は連続スキャン機能があるため書類をまとめて読み込んでひとつのpdfファイルにできる利点があるし、名刺をスキャンして「Evernote」で読み込んだ場合、名刺専用のフォームにデータが保存されて、「Evernote」上から電話やメールの発信が可能だ。ただし、OCR機能が使えるのは名刺の読み取りのみでなおかつ精度が良くない。

一方、「Office Lens」は書類でもOCR機能でテキスト化や「OneNote」上の検索に対応している反面、先に紹介したように連続スキャンは不可能。また、名刺のスキャンはできてもあくまでもデータベースとしてのみで、連絡先データとしての利用はできない。一応、データの共有先にiOSの連絡先もリストアップされているが、データ保存ができず残念。

どちらが優位かとは一概に言い難く、このあたり、スキャンアプリにどういう機能を求めるかで好きな方を選ぶのが良いだろう。

まとめてスキャン、データ化ができる「Evernote Scannable」

優れたOCR機能とマイクロソフトアプリの連携性が高い「Office Lens」

これまではモバイル版のOfficeがあっても入力方法の面倒さがあるため、PCで作成されていたデータを開くだけといった消極的な使い方に留まる方が少なくないのではないだろうか。

また、「OneNote」や「OneDrive」もモバイルデバイスにおける便利な使い道を見出しにくかったが、「Office Lens」の登場でスキャンからデータ読み取り、保存までが可能になったことで、やっとマイクロソフトのモバイルアプリの出番ができたように思う。

「Office Lens」は、Officeならインストールして損はないアプリ。まずはOCR機能や画像の台形補正機能を実際に体験してみてはいかがだろうか。