アメリカから大きな黒船が到来

映像配信サービスをめぐっては、アメリカの大手 Netflixが、2015年秋に日本国内で映像配信サービスをスタートする予定だ。このことを踏まえ、記者説明会に登壇したエイベックス通信 代表取締役社長の千葉龍平氏は「今年、海外からは大きな黒船の到来が予想されている。競争の激化に備え、私たちは1年間の市場調査を行った」と話し、dTVが利用者のニーズを汲んだサービスになっていると強調した。また、ドコモ 取締役常務執行役員の中山俊樹氏も「今年はVOD(動画配信)市場が活性化する年になる。海外の有力なサービスとの競争を通じて、切磋琢磨していく。エイベックスさんと協力して、dTVを進化させていきたい」と話した。

エイベックス通信の千葉龍平氏(左)とドコモの中山俊樹氏(右)

記者説明会の最後に質疑応答の時間が設けられ、ドコモ スマートライフビジネス本部の那須寛氏とエイベックス通信 取締役の村本恵理子氏が記者団の質問に回答した。海外のサービスへの対抗策について聞かれると、那須氏は「外からの参入などもあり、市場が活性化するのではと期待している」とした上で、dTVは一歩先を行く映像配信サービスになっているとの認識を広げていけたら良いと回答。村本氏も「サービスを進化させることで、お客様に選んでいただけるものにしていきたい」と意気込んだ。

質疑応答中の、ドコモの那須寛氏(左)とエイベックス通信の村本恵理子氏(右)

4Kへの対応については「現状では、4Kへのコンバートはできない」(那須氏)。また、dTVを海外へ展開する予定については「検討している。海外は日本国内とは事情が違うので、勝てる戦略が見定められるかどうか」(村本氏)と説明した。

2011年にサービスを開始したdビデオだが、今日現在で会員数は460万人に達している。この中で、アクティブユーザー数はどのくらいいるのか、という質問があがった。これについて那須氏は「入会した人の約8割が、入会後の1か月間で何らかの動画を見ている」という。

dビデオの契約者は460万人に到達。今後、日本最大の会員数実現を目指す

(記事提供: AndroWire編集部)