凸版印刷 チーフフォトグラファー 南雲 暁彦氏

南雲氏がEF11-24mm F4L USMとともに訪れたのは、美しい岩肌の景色で有名な「The Wave」。The Waveはアメリカ合衆国のユタ州とアリゾナ州の州境付近「ヴァーミリオンクリフス国定公園」内にある。1日に20人しか訪問が許されない秘境で、写真家にとっても憧れの場所であるそうだ。

そのThe WaveでEF11-24mm F4L USMを使えば、今までにない写真が撮れるはず、という南雲氏の予想はバッチリ的中。これまで捉えることができなかった岩肌の模様や岩の造形などが克明に撮影できたそうだ。画角の広さや歪みが少ないのはもちろんのこと、強烈なパースについても「寄り方によってパースの付き方がまったく変わるのが面白い」と語った。

南雲氏が絶賛していたのは、EF11-24mm F4L USMの写りは全体的にとにかくシャープで、描写能力が非常に高いということ。空を大きく写した風景の作品では、ありとあらゆる雲が鮮明に描かれており、ぜひともオーロラをこのレンズで撮ってみたいと語っていたのが印象的だった。

The Waveを上から見下ろしたところ。谷の間は意外と狭いそうだ

実際に谷の間に入って撮影。従来は撮れなかった画角の写真だ

16mmで撮影した場合と比較。画角の違いは明らかだ

縦位置でもワイドな表現力は群を抜いている

寄り方によってパースの付き方がまったく変わるという

近接撮影能力も優れており、11mm時で被写体まで32cmまで寄れる。寄っても画面いっぱいにならない

撮影風景を横から見た様子。被写体のすぐ前までレンズを近づけているのがわかる

近接撮影能力と強調されるパースを利用すると10cmの枯れ枝も巨木に見えるという一例

不自然な歪みはほぼないが、パースの付き方は強いので面白い写真が撮れる

画面一杯にあらゆる種類の雲が克明に。描写能力は非常に高いとのこと

近寄れるので、ボケのある写真も楽しめるという一例

【動画 音声あり】南雲氏がドローンを使ってThe Waveを空中から撮影したシーンも