コンテンツホルダーには嬉しくない機能
自然言語解析はiOSのSiriやGoogle音声検索、NTTドコモの「しゃべってコンシェル」など、ただの語句検索から、エージェント的なセマンティック検索エンジンに進化していく上では必須の技術だ。こうした技術の研究結果が通常検索にまで降りてきていること自体は、ユーザーが的確な検索結果を得られるという点で、大変有意義なことだ。
表示アルゴリズムは同一ページに似たような内容があっても、その中から最も関連性が高そうな部分を優先して表示できるところまで洗練されているとのことで、これからどんどん精度が高まっていけば、非常に有効な機能になるだろう。
一方で、様々な情報を提供しているコンテンツホルダーにとっては頭の痛い機能だ。ページにジャンプしなくても肝心な部分を先に読めるのであれば、PVをマネタライズの手段としているサイトにとっては死活問題だ。スニペットの有無をコンテンツホルダー自身が指定できるとのことなので、ニュースサイトなどはこの機能が使えなくなるよう設定してくるかもしれない。
Googleもこの点は認識しているようで、今後引用部分の長さを調節するなど、コンテンツホルダーに配慮した調整も検討しているとのこと。新しい機能だけにしばらくは試行錯誤が繰り返されることになりそうだ。