参加者を楽しませ、開発者の熱い想いを伝えるパーティ

被り物で場を和ませる竹内氏と根本氏。見るからに楽しそうだ

第2部のパーティは同社スタッフがイメージキャラクター「バフ&ファロ」の被り物をして再登場。会場はより肩の力が抜けた雰囲気となった。開発秘話では、製品名が「おもいでばこ」になった経緯や、開発前のアイデアスケッチ、デザインコンセプト、開発途中の試作機などを惜しみなく開陳。時折クイズを挟んでユーザー参加型のパーティーとなった。

クイズでは、以前は搭載されていた顔認識機能を最新モデルではなぜやめたのかを出題。根本氏は「幼い娘が初めて私を撮ってくれた写真は、私にとってかけがえのない思い出の一枚。でも、ブレまくりで写真としては不出来なので、アプリケーションに"いい写真"を選ばせたら絶対に弾かれる。お客様の環境でそういう写真が埋もれてしまわないようにしたかった」と説明し、参加者の共感を集めていた。

おもいでばこは開発段階では「おもいで筐」と名付けられ、写真をどのようなタイムラインで表示すれば見やすく操作しやすいか、など試行錯誤を繰り返していた。最終的に読みやすく平仮名のみになったという

本体デザインもさまざまなアイデアが検討された。シンプルなものから凝ったもの、意外感のある円筒形なども俎上にのぼったという

開発途中のおもいでばこ第1世代機を披露。リモコンと本体がケーブルでつながり、本体底面にファンが設けられている

新モデルではボディに曲線が取り入れられたが、女性の手のひらが大切なものをやさしく包む印象をモチーフにしたという

参加者が楽しめるよう、ところどころでクイズが出題される

家族の写真がおもいでばこへ集結

開発秘話の後は、おもいでばこユーザーの写真を拝見するコーナーだ。家族でおもいでばこを使っている家電プロレビューアーの石井和美さんが招かれ、家族で撮りためた思い出の写真の数々を披露した。

石井家では夫婦がそれぞれでデジタルカメラやスマートフォンで撮影するほか、小学生の長女にはカメラ機能搭載の「ニンテンドーDSi」を持たせており、家族がバラバラに撮影した写真がおもいでばこに集まってくる形になっているそうだ。石井さんは「子供が撮影した写真を通して、普段どこでどんな友達と遊んでいるのか、親の目にあまり映らない光景が見えてくる」と、子育ての面からも役立っていると述べた。

パーティの最後は、スライドショーで写真を再生する際に流れるBGMから2曲をライブ演奏。演奏に先立って挨拶したのは、おもいでばこのBGMを作曲したDJ&サウンドプロデューサーのLAVA氏だ。「ふとしたきっかけで、楽しい思い出や懐かしい人物のことが浮かんだ時、まぶたの裏のビジュアルと一緒に、脳裏に流れる音楽にしたかった」と作曲に掛けた想いを語った。

家電プロレビューアーの石井さんが、家族で使用しているおもいでばこを持ち込み、おもいでばこのある家庭に何が起きるのかを紹介

BGMを作曲したDJ&サウンドプロデューサーのLAVA氏

パーティの最後を締めくくるバンドの生演奏。曲目はジャズ調の2曲が選ばれた