仏Parrotは3月12日、第3世代クアッドコプターの新製品「Bebop Drone」を国内発表した。価格は税別70,900円で、4月上旬に発売予定。

合わせて、都内で記者発表会が開催された。発表会場にはデモブースも用意されており、実際にBebop Droneの操縦を体験できるようになっていた。ここでは、その動画や静止画を交えながら発表会の様子をお伝えする。

Parrot Bebop Droneの発表会の様子

第3世代の新ドローン「Parrot Bebop Drone」と、オプションのディスプレイ付きコントローラー「Skycontroller」

【動画】これが第3世代クアッドコプター「Bebop Drone」! 映像はデモ飛行のもの。安定したバランスで飛行している ※音が出ます

フルHDで空撮するのに最適な製品

仏Parrotは、1994年に創業して以降、一貫して"イノベーション"を打ち出して製品の開発・販売を行ってきたメーカー。人気ヘッドフォン「Parrot Zik」シリーズや車載用ハンズフリーなど、一般ユーザーおよびプロフェッショナルを対象としたさまざまなワイヤレス製品を手掛けてきた。ドローン(無人機)もそのうちのひとつで、今回発表された「Bebop Drone」のほかにも、超小型ドローン「Rolling Spider」、「AR.Drone 2.0」などの製品を発売している。

発表会にはParrotのジャパンアジアパシフィック マネージング ディレクターであるクリス・ロバート氏が登壇し、製品の紹介とデモを行った。ロバート氏によれば新製品「Bebop Drone」は、「フルHDで撮影できる空を飛ぶカメラ。高解像度で空撮したいと考える人にとってパーフェクトな製品」とのこと。

本体には、1,400万画素の魚眼レンズに加え、8GBのメモリ、Wi-Fi、ぶれ補正機能などが搭載されているにもかかわらず、400gと非常に軽量。ハル(プロペラガード)を搭載しても420gで、ロバート氏は「Parrotの持てる技術を注ぎ込んだ製品」と自信を見せた。

製品は、安全性を重視して開発されており、緊急着陸機能や緊急停止機能など、万一の場合に備えた機能も搭載。飛行中に何かに接触などした場合は、すぐにモーターが切れる設計になっている。またGPSが組み込まれているため、自動帰還も可能だとのこと。

またWi-Fiも2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルチャンネルとMIMOに対応しており、安定した接続が得られる仕組みになっているそうだ(ただし、日本では電波法の関係で5GHz帯は屋内での使用のみ可能)。

海外では既発表のBebop Droneの国内発売が正式に発表された

Parrotのジャパンアジアパシフィック マネージング ディレクターであるクリス・ロバート氏

Bebop Drone分解図。400gと軽く、安全性を重視した設計になっている

Wi-FiはIEEE802.11n/acに準拠している。MIMO技術にも対応