キーボードの使い勝手は?
次はInspiron 15 7000の使い勝手をチェックしよう。キーボードはキー同士の間隔が広いアイソレーションタイプ。キーピッチやキーストロークの数値は公開されていないが、キーピッチは広く、剛性も十分に高い印象だ。バックライトもあり、暗い場所でも使いやすい。
その一方で、テンキーがなく、「Enter」キーなど一部のキーは小さめだ。ちなみに、ファンクションキーには音量の調整や外部ディスプレイへの切り換え、輝度の調整といった機能が割り当てられているが、「Fn」キーと「Esc」キーの同時押しで、通常のファンクションキーとしての動作に切り換えられる。
ベンチマークで性能を確かめる
スペックはなかなか強力だ。第5世代Core iシリーズとなるCore i7-5500Uは、TDP15Wと低消費電力ながら定格クロックで2.4GHz、TurboBoost動作時には最大3GHzまでアップする。Hyper-Threadingにも対応するので、2コアだが4スレッドの処理が可能だ。メモリも16GBと大容量となっている。ただ、残念なのはストレージがHDDであること。写真や映像編集向けのモデルだけに大容量のストレージが必要なのはわかるが、処理スピードを優先したSSDを搭載できるとよりうれしかった。
ここからはベンチマークで性能をチェックしよう。使用したのは、総合ベンチマークソフト「PCMark 8」で、テストに用いたワークロードは「Home accelerated」。定番の3Dベンチマーク「3DMark」でも測定している。
PCMark 8ではストレージがHDDということもあり、それほどスコアは伸びていないが、画像処理のPhoto Editing V2ではそこそこ高いスコアとなった。3D性能に目を向けるとGPUにAMD Radeon R7 M270を搭載しているとあって、CPU内蔵のGPUよりも少し上というスコアだ。多くのゲームはプレイできるが、高解像度、高品質な設定でのプレイは厳しいだろう。参考までに「CrystalDiskMark」の結果も掲載する。HDDとしてはごく一般的な数値といえる。
Inspiron 15 7000は、13万円台で最新のCore i7、4K解像度環境を手に入れられるコストパフォーマンスの高さが最大の強みといえる。「Adobe Photoshop Elements 13 & Premiere Elements 13」が標準で付属するので、すぐに4Kの解像度を活かした編集作業を楽しめるのも魅力的だ。4K映像やデジタル一眼カメラに興味があり、PCの買い替えを検討しているなら、候補にしたい一台といえる。
■[製品名] Inspiron 15 7000 プラチナ・4Kタッチパネル・大容量メモリ 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-5500U (2.40GHz) [メモリ] PC3L-12800 16GB (8GB×2) [グラフィックス] AMD Radeon R7 M270(4GB) [ディスプレイ] 15.6型ワイド液晶 (3,840×2,160ドット) [ストレージ] 1TB SATA HDD [光学ドライブ] なし [サイズ/重量] W377.8×D261.2×H19.9mm/約2.11kg [バッテリ駆動時間] 約7時間20分 [OS] Windows 8.1 64bit [直販価格] 132,980円(税別・送料込み)