絵文字は日本文化を伝える「文字」になる可能性も
絵文字のグローバル化、多様性への対応が広がっている一方で、冒頭のように、現在収録されている絵文字が日本文化に寄り過ぎていることへの疑問もまた、提起されている。
一方、絵文字を独自に作り、ブランドの伝達手段として活用する動きも出てきた。家具のグローバル企業IKEAがリリースしたiOS・Android向けのアプリ「IKEA Emoticons」は、IKEAの商品や、店舗で楽しめる食べ物などを絵文字としてコミュニケーションで利用できるものだ。
伝達手段やブランドとしての絵文字の活用が広まることは、日本の文化を伝える手段としての可能性を切り拓くことにつながるはずだ。できるだけ多くの日本の絵文字が、世界の人々に理解されるよう努める方法について、ぜひ考えてみたい。