Zシリーズのプレミアム感を搭載した普及価格帯スマートフォン

現時点で国内販売の予定はないが、「Xperia M4 Aqua」は「ミッドレンジの機種にもXperia Zのプレミアムを提供する」という観点で開発されたスマートフォン。Xperia Zのデザイン性や防水性能、カメラといった機能を盛り込みながら、部材の変更を含めたコスト削減によって299ユーロとZシリーズのほぼ半額を実現した。

Xperia M4 Aqua

Aquaを持つ伊藤氏

Exmor RS for mobileセンサーを搭載したカメラ機能や薄さ、2日間のバッテリ駆動時間は、Zシリーズでもグローバルで好評の機能で、「ソニーのスマートフォンの差別化の1つにもなっている」と伊藤氏。これを実現しつつ、ディスプレイは5インチHD解像度に、カメラは1,300万画素センサーにするなど、部材を変更してコストを下げつつ、「Xperia Z3の世界観を体験できる」端末に仕上げた。

ミッドレンジの価格ながらハイエンドの世界観を盛り込み、「スーパーミッドレンジプロダクト」として売り込む考えで、欧州を中心にアジア圏などで販売を拡大させたい考えだ。ちなみに、名称の「Aqua」は防水性能をより強調するためのブランド名。海外ではまだ防水スマートフォンが一般的ではないため、特にアピールするためにつけられたたそうだ。

伊藤氏は、フラッグシップモデルであるXperia Zシリーズの開発において「ソニーの魅力を一番に詰め込んだ商品を出していきたい」との考えを示し、ユーザーのニーズを読み取りながらさまざまな機能を展開していく。Mシリーズはそのプレミアム機能の拡大を図る位置づけで、さらに低価格のEシリーズで新しい市場の拡大を狙う。