CrystalDiskMarkの結果は優秀

Crucial MX200は、CrucialブランドのSSDの中でもハイエンドに位置する製品であり、そのパフォーマンスには興味があるところだ。今回は、Crucial MX200の250GBモデルを試用する機会を得たので、そのパフォーマンスを実際に検証してみた。テスト環境は、以下に示した通りだ。

■テスト環境
CPU : Core i7-3770K(3.50GHz)
マザーボード : GIGABYTE GA-Z77X-UD3H(Intel Z77 Express)
メモリ : DDR3-1600 4GB×2
グラフィックスカード : Radeon HD 5770
HDD : Western Digital WD10EADS(1TB)
OS : Windows 8.1 Pro Update 64bit

定番の「CrystalDiskMark 3.0.3b」の結果から見ていこう。Crucial MX200のシーケンシャルリード速度は513.1MB/sであり、公称には及ばなかったが十分に高速だ。また、シーケンシャルライト速度は488.1MB/sと、こちらもトップクラスの性能である。

CrystalDiskMark 3.0.3bの結果

HD Tune Pro 5.50ではランダムリード/ライトが特に優秀

続いて、より詳細なテストが行える「HD Tune Pro 5.50」だ。HD Tune Proではディスク全域にわたるテストが可能で、HDDの場合なら、線速度が高速なディスク外周のほうがパフォーマンスが高くなる。

結果は下に示した通りで、Crucial MX200のリード速度はほぼ一定で、平均速度は380.9MB/sとなった。ライト速度は、0GB~160GBまでが370MB/s前後、160GB以降が300MB/s前後と2段階になっており、平均速度は344.2MB/sとなった。途中でライト速度が低下している理由は、Dynamic Write Accelerationテクノロジーのキャッシュ領域が一杯になってしまったためと推測される。CrystalDiskMarkの結果に比べると速度は低くなっているが、このテストは他のSSDでも速度が遅く出る傾向にあり、妥当な結果といえる。

Crucial MX200のリード速度

Crucial MX200のライト速度

ファイルベンチマークの結果は、シーケンシャルリードが477,088KB/s、シーケンシャルライトが454,658KB/sだった。IOPS値は、4KBランダム(QD1)のリードが7,220IOPS、ライトが16,540IOPS、4KBランダム(QD32)のリードが91,802IOPS、ライトが89,088IOPSとなった。シーケンシャルリード/ライトはそこそこだが、4KBランダム(QD32)は非常に優秀だ。

Crucial MX200のファイルベンチマーク結果

さらに、ランダムアクセステストを行ったところ、転送サイズランダム時のCrucial MX200の平均リード速度が476.102MB/s、平均ライト速度は445.175MB/sとなった。

Crucial MX200のランダムアクセステスト結果(リード)

Crucial BX100のランダムアクセステスト結果(ライト)