――2013年に青山学院大学への入学を機に上京。大学進学を決めた理由は?
もともとは特に理由もありませんでした。高校が進学校だったので、みんな勉強するんです。私のお兄ちゃんも進学していましたし、進学するのが普通だったというか。特に何も考えずに決めました。
――将来の職業について考えたことはありましたか。
小学校の時からキャビンアテンダントになりたかったです。でも、あまりそう思わなくなって。先生から「経済か経営に行け」と言われて、経済学部に入って。だから、夢がないまま東京に来たんですよ。
――なぜ東京の大学に?
両親が結婚してからずっと東京に暮らしていて、実家があるので岩手に戻ったそうなんです。青学の近くで仕事していたみたいで、「青学はすごくいいよ」という勧めもあったので、そういう流れで決まっていきました。
――その年の5月に、渋谷でスカウトされたことがデビューのきっかけ。それまでスカウトされたことは?
入学式に読者モデルの勧誘の方がたくさんいて。今の事務所に声を掛けられた時に初めてやってみようと思ったんですけど、それまでは全然興味が湧きませんでした。
――今の事務所とそれまでの違いは何だったのでしょうか。
最初はとにかく友だちを作ることに一生懸命で。周りでは岩手の子は一人もいなくて。履修もあったし、自分のことで精一杯でしたし、まさか芸能人になれるなんて思っていなかったので。5月ぐらいからあまり声を掛けられなくなってきて、その時に声を掛けていただいて。タイミングが良かったんだと思います。
――その後もスカウトは続きましたか?
私、田舎者すぎてティシュ配りとか全部もらってたんですよ。かわいそうって思っちゃって(笑)。そんな感じですから、スカウトされたら話は聞いていたと思います。
――スカウトをされてからデビューの12月まではどのような日々を?
普通の大学生活を過ごしていました。事務所に入ったんですけど、その自覚がなかったというか、芸能人になれると思ってなかったので、やる気もなかなか起こらないというか。チア部に没頭していました。
――チアリーディングで友だちが増えた感じですか?
そうですね。今でも友だちですごく楽しい大学生活を送っています。みんな「見てるよ」と応援してくれるんですけど、最近は「勢いについていけない」と(笑)。地方出身の普通の大学生がまさかこんなことになるとはとすごく言われます。
――2014年8月のnon-noモデルオーディションでグランプリ。これも大きな出来事でしたね。
雑誌が発売になってからも、私でいいのかなと(笑)。ドラマにも出させて頂きましたけど、私自身も気持ち的についていけてなくて、なんで私なのかなとか考えることもありました。違う自分が先に行っている感覚。中身は昔とそんなに変わっていないのに、状況だけが変わっていく感じ。芸能界は遠い存在でしたが…人生ってよく分からないなと思います。
――今後はどのような自分を目指そうと考えていますか。
『non-no』の専属モデルを務めさせていただいているので、そこを基本としていろいろなお仕事を頑張っていけたらいいなと思います。
――同じ事務所の山本美月さんに憧れているそうですね。
芸能界に入る前から赤文字系の雑誌を結構読んでいました。雑誌を読むのが昔から好きで。一緒にトークショーをやらせていただいて、その時に手を繋いでくれてすっごくうれしかったです(笑)。
――去年はいろいろな人との出会いを経験した濃い1年だったと思います。今年はどんな1年にしたいですか。
『non-no』ではもっと巻頭とかにたくさん出られるように頑張りたいです。あとは演技や桐谷美玲さんみたいなキャスターのお仕事も経験してみたいです。
――ブログを読んでてすごく気になったのが、最初の投稿で書いてあった「好きな食べ物はこんにゃくゼリーです」。
「こんにゃくゼリー」って書いてから、誰が気づいてくれたのか分かりませんけど、現場にいくたびに「こんにゃくゼリー」が置いてあるんです(笑)。
――ゼリーじゃダメなんですか?
こんにゃくじゃないとダメです! しかも、クラッシュタイプじゃなくて、ちゃんと堅いやつ!
■プロフィール
久慈暁子
1994年7月13日生まれ。岩手県出身。O型。身長166cm。資格:英検2級、日本習字8段。好きな食べ物:こんにゃくゼリー。2013年に青山学院大学経済学部に入学して上京。同年5月に渋谷でスカウトされて芸能界に入った。翌年3月に「2014年旭化成グループキャンペーンモデル」に選ばれ、7月放送の『近キョリ恋愛~Season Zero~』(日本テレビ系)でドラマ初出演。8月に第45回non-noモデルオーディションでグランプリを受賞し、同誌の11月号から専属モデルを務めている。