スマホはデジカメに近づいていくのか

スマホはデジカメに近づいていくのか。これは難しい問いです。デジカメとして進化すればするほど、一般的にはオーバースペックになっていくからです。

個人的な予想としては、特許などの問題がないと仮定しての話ですが、2~3倍程度のズームと選択フォーカス機能は、多くの機種に搭載されていくのではないかと思います。なぜなら、多くの人がスマホとは別にデジカメを持つ理由が「ズーム」と「ボケ」だからです。つまりそこには確実にニーズがあるということ。スマホは可能な限りその要求に応えようとするでしょう。

加えて、あと少しのセンサーサイズのアップ、フォーカス機能の高速化など、基本性能のブラッシュアップが図られていくことでしょう。たとえばiPhoneにしても5から5sにモデルチェンジした際、地味に15%ほどセンサーサイズを拡大しています。画素数は据え置きでセンサーサイズをアップさせたというAppleの判断は今後のスマホの趨勢を占う上で重要です。

また、Xperiaに至ってはすでに廉価版コンパクトデジタルカメラと同等の1/2.3型センサーを搭載するようになっています。この流れが今後も続くなら、センサーサイズは一世代前の高級コンパクトデジタルカメラのサイズである1/1.7型くらいまではアップしていくのではないでしょうか。物理的にセンサーを積むスペースがあるのかという問題もありますが、スマホの筐体自体大きくなっていますし、技術の進歩により解決する問題でしょう。

フォーカス機能にしても、GALAXYに加えてiPhoneまで位相差オートフォーカスを採用し、スピードを上げてきたということは、間違いなく今後のスマホカメラ改善のメインストリームになるはずです。

そして、「一般的にはもう十分」という性能をスマホが備えたとき、スマホとデジカメは明確に住み分けることになるのではないかと思います。その日がくるのも、そう遠いことではなさそうです。