デジタルカメラ高画素化の流れが一気に加速する

キヤノン株式会社 専務取締役 イメージコミュニケーション本部 長真栄田 雅也氏

続いて登壇したのは、キヤノン株式会社 専務取締役 イメージコミュニケーション本部長 真栄田 雅也氏。新製品の特徴と技術について語った。我々が気になるのは、なんと言っても「EOS 5Ds」の50.6メガ(5,060万画素)という超高画素だろう。

真栄田氏によれば、今回採用した35mmフルサイズCMOSセンサーでは、新微細化プロセスを導入したことで高画素と低ノイズ・広ダイナミックレンジを実現。CMOSセンサーにおけるマイクロレンズからフォトダイオードまでの距離を短くすることで集光効率を向上させ、常用最高感度ISO6400(拡張12800)を達成したという。また、「Dual DIGIC 6」の高速処理により、超高画素と最高約5コマ/秒の連写速度を両立しているという。

約50.6メガという破格の超高画素を実現した「EOS 5Ds」と「EOS 5Ds R」

「臨場感」「立体感」「質感」「ディテール感」「奥行き感」で新たな感動を与える

超高画素ゆえ撮影に影響を及ぼしやすいカメラ内部の微小な振動ブレを抑えるため、「ミラー振動制御システム」も導入。ミラーアップ/ダウンを従来のバネではなくカムとギアで駆動制御している。これは7D Mark IIでも使用されている技術だ。筆者も5Dsの実機でシャッターを切ってみたが、フルサイズ機とは思えないほどの振動低減と静音化が実感できた。

ピクチャースタイルには新項目「ディテール重視」が追加された。また、シャープネスに「強さ」のほか「細かさ」が設定できるようになり、「しきい値」まで設定できるなど神経の行き届いた撮影設定が行える。高画素を生かした1.3倍(約3,050万画素)と1.6倍(1,960万画素)の「クロップ撮影」にも対応。超高画素化の足回りが着実に確立されつつある印象を受けた。

超高画素を生かす機能や足回りを実装

カムとギアによるミラー駆動制御イメージ

なお、真栄田氏は5Dsおよび5Ds Rは「あくまでEOS 5Dからの派生機であり、広告業界や風景写真に向けた特別なもの」と述べている。ただし、同時に「センサーや映像エンジンはまだまだ可能性を秘めており、ダウンサイジングにも挑戦中」とも述べていることから、ここ数年落ち着いていた高画素化の流れは、今後、クラスを超えて一気に加速する可能性がありそうだ。

EF11-24mm F4L USMは、限られた撮影ポジションでも威力を発揮する。かなり近くまで「寄れる」のも、このレンズのメリットだ

焦点距離16mmで撮影した縦画像を横に2枚並べたときに近い撮影範囲をカバー。強烈な遠近感と歪みのないスーパーパースペクティブを実現している

EF11-24mm F4L USMは、キヤノンの光学系技術を結集したレンズだ

EOS Kiss X8iとEOS 8000D、EOS M3の関係

Kiss X8i、8000D、M3の3機種ともにハイブリッド CMOS AF IIIを搭載。3倍以上のAF高速化を実現

位相差AF用画素の配置を水平方向へ高密度化

ハイブリッド CMOS AF III + STMレンズ + タッチパネルでライブビュー撮影も快適

3機種とも、中級機を超えた24.2メガCMOSセンサーとオールクロス19点AFを装備

高画質と快速AF、快適操作・共有を実現

M3は、ついにオプションの高精細EVFが用意された

PowerShotの高倍率機種における強化ポイント

これはポケットに入れて常に持ち歩きたい!「PowerShot N2」

スタンダードコンパクトの代名詞「IXY」

「PowerShot G3 X」の開発が発表された。光学25倍ズームと1.0型センサーを搭載

iVISもニューモデル「HF R62」が登場

コネクトステーション CS100は、キヤノンの新しいサービスプラットフォームとなる予定だ