見学コースには国内のみならず、海外の流通・販売関係者も多く訪れる。一度に36カ国の見学者が訪れたこともあるという。また、見学者は皆、その徹底した品質管理に驚嘆するそうだ。エジプトのある高級ジュエラーは、こう語ったという。「カシオのブランディングは素晴らしく、もうこれ以上するべきことは何もない。あとはただ歴史を重ねていけばいい」と。

山形カシオでは、見学コースを地元の小学校などにも公開している。まるでSF映画のような精密機器や防塵服での組み立てシーンは、子どもたちにとって非常に印象深い社会科見学になるに違いない。なお、将来的には一般ユーザーの方々にも見学ルームを公開できるよう展示を強化、努力していきたいとのことだ。

シックなデザインの見学ルーム入り口

見学フロア全景。右の窓からは実際の生産ラインが見える

山形カシオのあゆみやコンセプトが分かりやすく紹介されている

工場内とは思えない本格的な展示

モーターや歯車の配置が分かるよう、メインプレートがクリア樹脂で成形されたアナログムーブメント

一瞬にして完売となった限定モデル「PWX-8000T」も山形カシオで生産された機種だ

各工程のポイントを映像を交えて紹介。文字説明は日本語、英語、中文で書かれている

窓からは、アナログブロックの製造やPPLの組み立て、検査風景が見える

見学ルームから見えるアナログブロック製造ライン

山形カシオのスタッフは社内外のコンテストでも数々の入賞を果たしている

金型工場へ向かう通路の左右の壁は、技能検定の合格証書で埋め尽くされている