タブレットと2台持ちした結果、どうなったか
まず気になっていたのは、持ち運びが面倒にならないか、ということだ。スマートフォンであればポケットに突っ込んで手ぶらで出かけられるが、ガラケーとタブレットの2台持ちではそうはいかない。冬場なのでiPad miniもむりやりダウンジャケットのポケットに押し込むことはできたが、薄着の場合は鞄が必要になるだろう。
この点だけはどうしようもない。スマートフォン一台だけで運用するのに比べれば、どうしてもかさばってしまうのだ。
ただし、iPad miniよりも横幅が狭い7インチクラスのAndroidタブレットであれば、もしかするとギリギリポケットに入れることも可能かもしれない。
次に、電話機能とデータ通信を別々の端末に分けるというやり方が、果たして今までの生活になじむのかという問題だが、実はこれに関しては予想以上に快適だった。
というのも、7インチクラスのタブレットだと、ネットの閲覧やアプリの操作が単純にやりやすいのだ。いや、そのこと自体は最初からわかりきっていたことだ。実際、自宅ではネットの閲覧にスマートフォンではなく、タブレットを使っているわけだし。
ただ、今まで外出する場合、電話するかもしれないことを考えると、スマートフォンは絶対に持ち歩かなければならなかった。だったら少々快適さを落としてでも、すべてをスマートフォンに集約した方が、トータルで良いだろうと考えていたわけだ。
逆にいえば、スマートフォンでなければならない理由は「電話」しかない、とも言えるのだ。だったら、電話を含む必要最小限の機能をガラケーという信頼できるデバイスに逃がすのはアリだと感じた。
というのは、「電話」というものが、どんどん生活の中で「まったくできないと困るけど、普段はやらない」という、防災グッズのような存在になっていっているからだ。